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2016年02月28日22:27

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ありあまる思いつき(小澤のグラミー賞受賞など)


その1

小澤征爾が指揮を担当したサイトウ・キネン・オーケストラによる
『ラヴェル:歌劇《こどもと魔法》』を録音したCDが
第58回グラミー賞の「ベスト・オペラ・レコーディング」に選ばれたことが
大いに話題になっている。

CDも大いに売れているようで、1日5000枚売れた日もあるという。

ところで、グラミー賞のクラシック部門って何なんだろう?
ネットで受賞したCDの一覧表みたいなものを探してみたが
現代作品部門以外、そのようなものは全然ない。

ポピュラー部門だと、最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、‎最優秀楽曲賞、
‎最優秀新人賞などの一覧表が出てくる。

グラミー賞は、なんといっても世界最大の、音楽業界の祭典であり、
その主役はポピュラー音楽である。
クラシック部門で小澤が受賞したといっても、あんまり
意味はないのではないかと思うのだが、どうなんだろう?


ポピュラー音楽部門のうち、もっとも興味ある「最優秀アルバム賞」を見てみる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%BC%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7

60年代は、ビートルズが「サージェントペパーズ」で受賞のみ。
ストーンズはない。ツェッペリンも、ピンクフロイドもない。

ロックのコアなジャンル、アートロック、ハードロック、プログレ、
グラムロック、パンクロック、ニューウェイヴは全然選ばれていない。

これは大いに不満。非常に不満だ。

受賞したのは
サイモンとガーファンクル、キャロル・キング、フリートウッド・マックなど
ポップで、バカ売れしたものが多い。

あと、話題性を重視した選択もある。
「バングラデシュ・コンサート」とジョンレノン「ダブルファンタジー」
など。
後者は、ジョンの衝撃的な死なしには受賞は考えられない。
作品自体は別にどうってことないレベル。

最近の受賞者はダフトパンク、ベック、テイラースウィフト。
テイラースウィフトにはあきれるしかない。

グラミー賞は、お祭りの雰囲気がすべて。
いいアーティスト、いい作品を選出しようという
真摯さは、微塵もない。

まあ、小澤の受賞をきっかけに、「子供と魔法」を
聴いてみようというのなら、悪くはないとは思うけど。


その2.

大阪、西成の「ココルーム」という
詩人の女性が経営するカフェ&居酒屋がある。

その「ココルーム」が近隣に移転することが決まり、
その後に、なんとクラシック音楽喫茶ができることが決まった。
サタケレコード、という名前でネット通販や
ココルームで音楽鑑賞会をやっていたらしいが
全く知らなかった。

オープンは4月以降になるらしい。
大阪で音楽喫茶というと
あんさんぶる(関目)とポコアポコ(西天満)くらいしかないので
これは大いに期待したい。いまから楽しみである。

その3.

最後はCD。

「ブラームス 交響曲第2番、第3番、第4番」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ ロンドンフィル

全集でももちろん出ているが、手元にあるのは上記のみ。
晩年のサヴァリッシュらしい、ゆったりとしたテンポで
豊かに歌う演奏だが、ジュリーニやザンデルリンクと違い
ここぞという時のティンパニの強打がすごく効果的。

サヴァリッシュというと、シューマン交響曲全集を聞いた方は
多いと思う。
あの速いテンポが落ち着いたテンポに変わって、
ティンパニの大活躍はそのまま、といったら
イメージしやすいのではないだろうか。

はじめに2番を聴いてビックリして、その後
3番、4番を聴いたが、いずれも最高の名演。
これはサヴァリッシュのベストの名演ではないだろうか。

(オルフェオから出ていたブルックナーの第1番も良かったが)

全集買っても良し。好きな曲を選んで買っても良し。
これはおすすめである。

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