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2016年02月18日03:15

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最近の鑑賞と読書

写真は順に
*「キリン・フィルハーモニー管弦楽団 第6回定期演奏会」パンフレット
*西加奈子「ふる」河出文庫 表紙

滅多に行かないクラシックコンサートへ。
キリン・フィル」はプロではない。
キリン、つまり企業の社員で構成された管弦楽団。
一長一短だが、そこそこ聴ける。
中でも「椿姫」のアルフレードのパートを歌った男性社員の歌唱力には驚嘆exclamation ×2
出演者の誰よりも熱い拍手が観客から浴びせられた。
みんな感じたんだね、彼が只者ではないと。
会場の一体感を感じた瞬間だった。

ふる」は西加奈子らしい、ちょっと不思議な能力を持つ女性が主人公。
誰にも見えない白くてふわふわした小さな物体が見える主人公・花しすの心は友人や職場の仲間に恵まれているのにいつも孤独。
それは周りのみんな、家族からも嫌われたくなくて本音を言わずに生きてきたから。
家族の思い出、職場の仲間や同居する女友達に影響されながら、彼女は変わろうとする。
彼女の仕事内容と白いふわふわが見え始めた時の風景を思い起こす事も、彼女に強い影響を及ぼす。
主人公の変化と作家の成長がシンクロするように感じられる小説だった。

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