言葉の独り歩き

ワタミ創業者「もっと早く、和解すべきだった」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/012500216/

以下創業者のコメントを引用
　「24時間365日死ぬまで働け」という理念集のメッセージも「働くことは生きることそのもの」という考え方を示したもの。誤解を生まないように「この言葉が、独り歩きすることを、私は恐れる」と明記しました。週休2日制などのルールは当然、守った上での話です（引用終わり）


そう、言葉は独り歩きするんですよ。だからね、人の上に立つようなことになったらうっかりしたことは言えないんです。渡邉 美樹氏が例えば一人でリヤカー引いて屋台のラーメンを商っているなら、24時間、365日働けって自分で言っても誰も文句いわない。だけど人を雇う立場になったら、労働基準法っていうものもあるし、何よりも、自分とは違う他人が相手なんだから、自分とは違うんだということを覚悟しないといけない。励ますつもり、檄を飛ばすつもりで「３６５日働け！」といっても、それが上司の立場だと「強要」になるんですよ。

で、同様の心がけで、掃除を大事にするっていうのもありますよね。実はああいう押しつけも嫌い。掃除を大事にするとかそういうのは心が入って意味があるんで、例えば若手社員に掃除を徹底させて云々というのも押しつけだと思う。
ある程度人間をやってきた結果、掃除が大事だなと思えば自分が勝手にやればいい。他人に押し付けたって、その他人はありがたいと思うどころか、こんな会社辞めてやるって思うかもしれない。

社長がトイレ掃除するのは自由だけど、心の修行だっていうのなら、勝手にやってほしいし、マスコミにドヤ顔で自慢した時点で偽善っぽく思えるのよね。

（ええ、心がひん曲がっている自覚はあります）