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2016年01月01日17:37

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映画日誌「黄金のアデーレ 名画の帰還」

 たまたま、同じ時期に公開された映画「ミケランジェロ・プロジェクト」同様、戦時中にナチスドイツに略奪された名画を取り戻す、という内容のドラマだが、アメリカ的娯楽アクションではなく、こちらは真面目なドラマであり、大戦中のユダヤ人虐殺にまつわる暗い過去を一旦は忘れようとしていた女性が、若い弁護士の情熱に励まされて又戦う姿勢を取り戻すという、人間味の溢れる内容で退屈さも感じさせない。
 やはりヘレン・ミレンの風格ある演技が見もので、決して強い女性でもなく、現在は穏やかな生活が出来ているのに、暗い過去へ戻るべきか悩む姿が印象的。
 この主人公を励ますのが若い弁護士なのだが、途中で主人公が入れ替わるような感じで、ややちぐはぐさも感じさせるし、もう少し二つの世代の対比も巧みに描くような脚本の工夫がほしかった感じ。
 それでもラストは感動を覚えるのは間違いない。
 これも事実に基づいたドラマなのだが、やはり第二次大戦時のナチスドイツ、ユダヤ人に関わる話は、映画の題材として事欠かない、というわけか。
★70点
3 0

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