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2015年12月15日15:55

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IS撲滅に向かってようやく立ち上がるかイスラム教国たち

サウジアラビアの国防大臣ムハンマド・ビン・サルマン皇太子はイスラム過激派組織を疫病と呼び、その撲滅の為に世界34カ国のイスラム教国が団結すると発表した旨、CNNが2時間前のツイートで報じています。要約してみました。
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サルマン皇太子は「イスラム教過激派テロ集団という疫病を撲滅し、イスラム世界の危機に立ち向かうために、イスラム教各国が共同のパートナーとして団結する」との声明を出した。これはISに対する西側諸国の空爆激化に合わせて発足した連合である。
皇太子は「現在世界中がテロの脅威に直面している。先ずシリアとイラクのIS、シナイ半島、イエーメン、リビア、マリ、ナイジェリア、パキスタン、アフガニスタンなどなどテロの脅威は枚挙にいとまがない。これらテロを撲滅するために、必ずや強い連帯が広がるだろう。サウジのリヤードにこの連合の本部を置く。」と続けた。

参加国:サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、パキスタン、バーレイン、バングラディシュ、ベニン、トルコ、チャド、トーゴ、チュニジア、ジブチ、セネガル、スーダン、シエラレオネ、ソマリア、ガボン、ギニア、パレスチナ、コモロス、カタール、コートジュボアール、クエート、レバノン、リビア、マルディブ、マリ、マレーシア、エジプト、モロッコ、モリタニア、ニジェール、ナイジェリア、イエーメンの34国。

ISに対する軍事作戦は昨年9月以来、アメリカ主導の連合軍で進められてきた。
ISに対する空爆の80%はアメリカ空軍で、他にヨーロッパ、カナダ、オーストラリアが参加してきた。その他中東10カ国も参加はしたが複雑な問題を抱えての参戦だった。今まではアラブ諸国は、空爆の詳細を明らかにしてこなかったが、アメリカ国防省の発表では、この半数の国はシリアとイラクのIS空爆に参加していないとのことだ。
バーレインとヨルダンはここ数カ月一度も空爆に参加せず、サウジもアラブ首長国連邦も参加したのは月に一回程度であった。

今回発表されたイスラム連合の成立は、これまでの様相を一変させる可能性がある。 イランとその同盟国に比べて、アラブ諸国はISの脅威を低く見てきた。だが、今回の声明で事態は変わるだろうと言われている。
今やISの脅威はイランやイラク・シリアにおけるシーア派だけでなく、スンニ派が主流のアラブ諸国にも及んできているということだ。

もちろん、今回のアラブ連合が対IS作戦でどのような役割を演ずるかはまだ判らない。
ISはシリアとイラクだけに存在しているわけではない。サウジ、クエート、レバノン、ヨルダンなどアラブ諸国の中にも多くの支持者がいるのが現実だ。

これまでアラブ諸国がIS問題で目立たないように振舞ってきた何かがあり、今回の声明があっても、それが今後のかれらの行動にどこまで影響するかも未知数である。

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