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2015年11月25日15:15

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偽イスラム国で暮らすということ。

ISの首都、ジハード戦士の天国ラッカでの市民生活。ISと爆撃の恐怖の下での暮らしの実態をレポート。(スペインEL PAÍS紙ベイルート特派員2015年11月23日)
スペインの有力紙、EL PAÏSのツイートから要訳してみました。
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ISが首都と自称するラッカは完全に彼らに支配されていて、誰も逃げ出すことすら出来ない状態が続いている。
そしてパリ襲撃に対する報復空爆が激化して以来、ISは全てのネットカフェを閉鎖したため、約50万人のラッカ市民は、今や完全に外界から隔絶されてしまった。

この街では、カリフ(預言者ムハンマドの後継者)の法律により、すべての住民はISに服従することを強いられている。空からは、ロシア、シリア、アメリカそしてフランスの爆弾が雨あられと降ってくる。住民たちは一日中、1分たりとも心休まる暇もない。
元ラッカの医師で今はノルウェーに住むマーモウド氏は「ISの戦闘員は市民の中で暮らしているので、空爆で殺されているのはあらかた一般市民だ」と憤慨する。

去年の6月までは、ISの首領バグダディがラッカをテロ国家の首都に選ぶとは誰も思ってもいなかった。「世界中から外国の戦闘員が大量に流れ込んできた有様は、まるでラッカがシリアのニューヨークになったようだ」と若い医師が皮肉っていた。
ISは市民の私生活のあらゆる面で厳しい規制を設けている。完全にすべてを支配している感じだ。最初に閉鎖の憂き目をみたのは、酒とタバコを売っていた商店だ。次に来たのが礼拝の義務化、次いで女性には黒いダブダブのブルカを、そして男には髭を生やすことを強要した。
ISの警察隊が常に街中を巡回して、戒律が守られているかどうか監視の目を光らせている。女性たちの生活を規制する特別の戒律を作った。
ISは、鞭打ちや斬首、勝手な恋愛や同性愛に対する石打ちの刑などでイスラムの戒律を強制的に守らせることによって、かれらの夢の国を作ろうとしている。
ついこの間までは賑やかな街の広場が、今や見せしめのための処刑場に変わってしまった。

ラッカの南東140キロに位置するDeir Zorの街も同じ運命だ。街の僅か三地区と軍の空港だけが辛うじてアサド軍の手で守られている。一時はアサドの軍隊に強制徴用されるのを恐れて多くの若者がヨーロッパへ逃れたが、残った者はISの捕虜作戦に引っかかってしまった。ISから逃れるには一人当たり200ユーロの大金が必要だったため、貧乏人は逃れるスベがなかった。

何千もの外国の聖戦戦士がラッカへと向かった。街に残った市民の中には、この新らしい生活に異を唱えない者もいた。アサドの支配下地域で餓死するくらいなら、まだISの下で暮らす方がましだという者もいた。

ISは次の世代の支配にも手を打っている。ラッカの西55キロのTabqaの街には、10歳児を聖戦戦士にしたてる訓練キャンプを設営している。
シリアの人権監視団体によれば、16歳の未成年戦士の数は1,100人にのぼっている。その中には、自爆テロの訓練を受けている者もいる。

だが、月に235〜328ユーロの月給に惹かれて、何人かの息子の一人をISの戦士に志願させ、残りの家族を養っている者もいるのも確かなのだ。


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