mixiユーザー(id:280973)

2015年10月28日22:17

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『ジョン・ウィック』


 いくらでも悪口が書ける作品だけど、つらつらおもんみるに、アクション映画って作るのがいちばん難しいんじゃないか。いいか悪いか、出来不出来がハッキリ出てしまう。初監督チャド・スタエルスキーは『マトリックス』のスタントを担当するなどアクション畑の人だけど、映画を撮るのはまた別の才能みたい。

 企画、設定で失敗している。B級「風」アクションなのはいいとして、地味でリアルでシブさを追求するか、主人公が超人的な活躍をするか、コミカルな要素もあるのか、この作品は中途半端である。主人公のキャラが固まっていないし、そもそもキアヌに合っているとは思えない。伝説的な「殺し屋の殺し屋」が足を洗って堅気になり、妻を得て幸せに暮らしていたがその妻は病死、打ちひしがれるが妻から最期のプレゼントとして送られてきたイヌが彼の人生の希望となる。んが、彼の愛車ムスタングに目を付けたマフィアの若者に狙われ、車を奪われた上イヌを殺される。その若者は主人公のかつての雇い主、ロシアン・マフィアのボスの息子だった。憤怒した主人公は床に埋め込んでいた武器一式を掘り起し、復讐を宣言する…

 殺し屋仲間役のウィリアム・デフォーの使い方を間違えているし、やたらロシア語が多く発せられその都度画面の真ん中に英語の字幕がオシャレに出るんだけどちっとも格好良くなく、女殺し屋に魅力がなく、肝心のボス役(オリジナル『ミレニアム』の主役で、今ハリウッドで引っ張りだこのミカエル・ニクヴィスト)が貫録不足。唯一、殺し屋ホテル(ホテルの中では殺人禁止というルール)という設定がかなり面白かったけど。

 銃と格闘術を組み合したアクションを展開しているけど、身体重いね、キアヌ。



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