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2015年10月12日22:53

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遺伝子の歪みの重み

不幸自慢と思われて構わない以上に、それでも本能が勝るところを記し、同様の状況や心境にあるごく一部のひとの何かの一押しになれば良いと思う。
それが、死への一押しになる事も踏まえて。
歪みとは何処へ転がってもおかしくない動きを取る、それが歪みだ。



ぼくの母は、DNA検査をして証明されたわけではないけれど、恐らく朝鮮人の子(祖父母が亡くなった後にそう言った親戚が居た)で、子の出来ない祖父母に金で買われて育てられた。
それは、人の思うような惨憺たるものではなく、激しく愛されて育てられた。
けれども、その子(ぼくの母)は、何処かで強く歪んだのだと思う。
その祖母は、親に金で芸者に売られ、祖父に買われ、妻になり子を買うも、そのような財産はある時一瞬で失われた。

その子は、妻子ある、ある企業の社長の愛人として在り、ぼくら兄弟を生んだ。
ぼくも、幼少の頃祖父母に育てられた。
その本妻子は、ぼくらの存在を知り、ぼくが幼少の頃にぼくらを観察に来た事がある。
うろ覚えだが覚えている気がする。
そんな状況にある人間は、他の者たちが平和であるとすると、自分だけが世界中の不幸のど真ん中に居る思いをする事になる。
母はその不幸を背負いきれず、ぼくら兄弟に当たる事になった。
葛藤を持ちながらも母はぼくらをやはり激しく愛している事は伝わっている。
ぼくは弟に当たる事になり、更にぼくは15歳を前に家を出た。

ぼくの歪みはぼくとしては良い方向に転がり、結婚し娘をふたり持つに至り、虐待等はしないで居られる心性を持つに至っている。
ただし、心性面では、日本の通常の親ではない。

弟ふたりは誰にも当たれず(衝動的なものではないが、ほんの少しずつ、延々と、母親に返し続けていると思われる)、結婚出来ず、当然子供も持てていない。
はっきり言って家庭不全による、非社会的ではないがある種のコミュニケーションの欠落により結婚が出来ないでいる。

ある種の心性の歪みは遺伝する。
遺伝とはそれほどに強力なものだと確信している。
教育ももちろん強力だ。
けれども、教育だけで断ち切れないものが在るのも事実。
その遺伝は、更に強力な断固たる決意で抗い断ち切らなければならないものとして、人生に立ちはだかる。
これは、自覚して断ち切らなければそうそう断ち切れるものではない。
なんとなく、では、無理だな。

出来得るなら、すべてのものが自覚に至り、自らの力で断ち切って欲しい。
当然、痛い目にも遭うし、望まぬ結果に至る事もあろう。
けれども、歪みとはひとがなしたもの。
そのひとがなした歪みをひとが取り除けぬ事は無い。

人間は、過去を無視して選択出来る。
どれだけの歪みがあろうと、凄まじい不幸に蝕まれていようと、たった今、それらに関せず幸福や愛情やその他のすべてを選択する事が出来る。
これが、人間の持つ最も途轍もない能力だ。
これにすべての人間が気がつき今実行出来れば、武器を捨て憎しみを断ち切り、家族を持ち幸せになる事は可能だ。

つまり、どれだけ真っ直ぐにあろうと、終わりの無い幸福感に浸っていようと、たった今、それらに関せず、それ以外のすべての事象を選択し、武器を取り憎しみを持って向き合う事も可能だ。

だから、自覚が必要なんだ。
不覚に及ぶ前に自覚が。

歪んでいるから、重いから、痛々しいから、見るに耐えないからと、事実や現実から目を逸らすのではなく。

■子どもを産まなかった岡本夏生、一生の不覚 「2億年前から先祖がバトンをつないでくれたのに…」
(キャリコネ - 10月12日 14:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3659573
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