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2015年09月29日00:24

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ワールドカップ予選リーグ1勝

■ ワールドカップ予選リーグ1勝

南アフリカのナショナルチームはスプリングボックスと言う愛称で呼ばれています。南アフリカが悪名高いアパルトヘイト、人種隔離政策を実施していた頃は国際大会に出場できなかったので、幻のラグビー最強国でした。

英連邦圏の大会では、当時世界最強と言われたニュージランドのオールブラックスやオーストラリアと1軍どうしで戦って、スプリングボックスが勝っていました。南アフリカはダイヤモンドと金の国です。

まだプロアマどちらでもないような、うやむやな身分保障のないニュージーランドやオーストラリアのナショナルチームとは違い、世界各国の強豪国から有力な白人選手をかき集めて南アの国籍にしていました。

ところが、国の体制が変わり、マンデラさんが大統領になり、白人と黒人の宥和政策の1つにスプリングボックスの改革が行われ、南アでのラグビーワールドカップで優勝して、世界一であることを証明しました。

ところがスプリングボックスはその後2番手3番手へと順位を下げて行きます。国内の政情不安も影響して、若手の育成も順調ではなく、最強国との試合に1軍メンバーをあてるための、1軍半のチームを作れるまでの余裕が無くなって、明らかに2軍しか用意できなくなっています。

ワールドカップクラスのラグビーの試合は、1試合すると消耗が激しく、中5日くらいでは回復できないのが現状です。できれば10日間ぐらいのインターバルが無いと、元のパフォーマンスに戻りません。

短期間で試合を重ねれば、火事場の馬鹿力的な運動をしているので、疲労はどんどん積み重なって、ケガもしやすくなります。肉離れなど起これば、安静にしていて栄養補給しても、避けた筋肉や筋膜の修復に3週間はかかります。

テーピングして強行出場すれば傷口はもっと広がり、炎症による痛みは堪え難くなります。アドレナリンやベータエンドルフィンはどばどば発生して、痛みをマヒさせますが、その限界を超えればまったく動けないほどの痛みやシビレが発生します。

試合後は全身の炎症とエネルギーの消耗を止める、アイシングのために氷を入れた流水ポッドへ20分間ぐらい浸って回復させています。国によってはレーザー治療、ラボをバスに搭載して液化窒素を使って冷凍治療を導入してできる限りの回復サポートをしています。

ラグビー強国は1軍だけでなく、ほとんど力が落ちない1軍半のチームを編成できるメンバーを揃えて、強国と当たるときのために温存して、予選リーグを戦っています。

では、日本はどうか、はっきり言って1枚看板で戦っているので、1軍半を持っている国と比較すると、日本の1軍選手は、2倍近くの試合を戦うことになります。試合中に交代できるのは8人まで、押し流されているのを変化させるほどのメンバー投入は難しいのです。

予選リーグを勝ち上がり、決勝リーグで強国に1勝するには、遜色無いナショナルチームを2つ作る必要があります。現在のような1枚看板の状態では必ず息切れします。

サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグと、各国のドメスティックなリーグとを同時並行的に戦うヨーロッパのクラブチームが、最強の2チームを持つのと一緒ですね。

日本でのワールドカップでベスト8から4を狙うならそう言う体制作りが必要です。日本じゃメジャースポーツじゃないから、人材確保は大変だと思うな。

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