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2015年09月10日18:05

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第40回湯布院映画祭レポート(9) 「こっぴどい猫」 シンポ

 
■28日(金)■ ≪ 「こっぴどい猫」 シンポジウム 14:10〜15:00 ≫

司会は、映画評論家の野村正昭さんが担当されます。
右側に、今泉力哉監督がご着席。
窓から見える空模様は、曇りです。
今夜のパーティー会場は、普通なら野外の庭園で行われるところ。
毎年、炭火で肉を焼いて振る舞ってくれており、そこに並ぶのが大きな楽しみでもあるので、何とか天気がもってくれれば良いのですが。

さて、シンポです。
監督 「久しぶりに自分で観て、いや〜、いいな、と(笑)」
湯布院の観客たちの好反応のお蔭もあるのでしょう。
監督 「あ、こんな話だったんだ(笑)」

細身の長身で、ヒゲもじゃの今泉監督。
これまで写真でしか見たことがなく、もっともっさりした印象を抱いていたのですが(失礼)、思っていたより細いし、口調も普通に滑らかでしっかりと喋られるし、何本も撮った監督だけのことはあるな、とイメージがアップしたのでした。

本作は、モト冬樹さんの60歳の記念映画。
監督は、脚本も担当されました。 なかなか書けなかったのですが、モトさんが 「1回失敗したら、もう1回やればいいじゃん」 と言ってくれ、楽になって、どうにかまとめることが出来たとの事。

他の出演者は、ワークショップオーディションで選出。
それから、当て書きでシナリオを完成させます。
撮影期間は僅か7日間。
毎日、その日の撮影部分の脚本を差し替えたのだそう。
「撮影していく内、もっと面白い事を思いついちゃうんですよね」
が、モトさんから 「元の方が良くない?」 と言われた時には、「そうですよね」(笑) とすぐ戻したのだとか。

客席からの発言タイム。
常連さんたちにも、なかなか好評でした。
絶賛に近い感想を述べる人も。
印象に残った発言は、
「登場人物が活き活きしている」
「ペアになった登場人物たちのからみの面白さ!」
「一見関係ないような描写が、後で効いてくる脚本の見事さ」
「くすくす笑いが漏れ、温泉地で観るのにぴったりでした」(笑) など。

監督は、「こっぴどい猫」 の後も毎年劇場公開作品を発表され順調にステップアップしているようですが、何年かの内にかなりの秀作をものにしそうな予感を抱かせてくれるシンポでした。
新作は、年明け早々に公開される 「知らない、ふたり」 という作品。
湯布院映画祭にゲストで来てくれた事のある韓英恵ちゃんも出演しています。
監督 「また、変な映画になっちゃいました(笑)」
今映画祭で試写上映してくれれば良かったのに。

最後に、今回の特集企画に協力されていた司会の野村さんが、「この作品が湯布院の観客の皆さんに受け入れてもらえるか心配していたのですが、好評だったのでひと安心です」
なかなか楽しいシンポでした。


 

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