第40回湯布院映画祭レポート（８） 特集上映 「こっぴどい猫」

　
うどんを食べた後は、デザート（笑）。
駅前通りには何軒も売っている所があるのでその中からまだ食べたことがないと思われる店のソフトクリームを購入します。
２日連続で食べられるのも天気が良いからこそ。
有り難さを噛みしめながら、食べました。
ちょっとシャーベット風な見た目と食感だったのが残念。 なめらかな普通のソフトが良いのです。
味は、まあ普通。
うん、食べられただけでも善しとしよう。

由布院駅の駅舎内にあるアートホールへ向かいます。
４０周年を記念して、≪湯布院映画祭４０年の軌跡≫ という、ポスターやＴシャツ（確か毎年、その回用のデザインのものが製作され販売されています） の展示が行われているのです。
以前は毎年ここで、その年の映画祭に関連した展示が催されていましたが、ここ４〜５年は実施されていませんでした。　久しぶりの復活です。

私が初参加したのは、２０００年の第２５回。
昔の映画祭のポスターを眺めたり、その回の出来事を写真入りで記した説明書きを読んでいくと、またしても ” なんで、もっと早くから参加しなかったかな！？” との自分への怒りが湧いてくるのでした。
２年前の回の説明書きには、「チチを撮りに」 組の４人（中野量太監督，渡辺真起子，柳英里紗，松原菜野花） が家族みたいに並んで収まっている写真が掲載されており、思わずにっこり。
今年ゲストで来られる英里紗ちゃんに教えてあげなければ。

一つ発見。
駅の男子トイレは駅舎からほんの少し離れた所にあるのですが、そこへの通路が整備され、大の方が和式から洋式に改良されているではないですか。
指折りの観光地なのですから、こういう面も改善していくのは良い事だと思います。

時刻は１３時頃。 曇ってきたので、降り出すと嫌だな、と公民館へ戻ります。
ロビーで昨日と今日の新聞２紙に目を通していくと、毎日新聞だったか 【４０周年を迎えた湯布院映画祭】 に関する特集記事が掲載されているではないですか。
土曜日まで３回に分けてまとめられ、いずれも嬉しく読んだのでした。
内容は、覚えてませんけど（汗）。
また、地元新聞も、本映画祭が開幕した事を報じていました。

映画の上映は、１４時まで。
まだ３０分観られるので、そ〜っと入場します。

■２８日(金)■ ≪ 特集上映 「こっぴどい猫」 11：50〜14：00 ≫
監督・脚本／今泉力哉，出演／モト冬樹，小宮一葉　他

【 2012年作品。 作家の高田則文は、「その無垢な猫」 という代表作があるが、妻に先立たれてからは執筆を止めていた。 その彼の前に魅力的な女が現れる。登場人物が繰り広げる、複雑で入り乱れた師弟関係、恋愛模様を監督・今泉力哉がアルトマンばりに描いていく。 本当に ” こっぴどい ” のは誰？　（リーフレットより） 130分 】

出入り口があるのは、客席の一番後ろ。 その辺りで立ったまま観ることにします。
昨年までもこういうケースで入場した際には同じように後ろで観ていたのですが、なぜか今日は凄く暑くて。
そもそもこのホールは、床は傾斜がついており、クーラーの冷気は、低くなっている前の方の席へ流れていく構造になっています。 前方席は寒すぎて、後方席は暑すぎる。
だから私は、だいたい真ん中になる７〜８列目を定位置にしてるんですよね。
ゲスト席があるのは、センターエリアの後ろ３列ぐらい。
座られている方がつらい思いをされてなければ良いのですが。

今は温度設定の加減で最後列の辺りがたまたまこんな温度になってしまっているようですが、いつもではありません。
次の映画の時は、たぶん大丈夫でしょう。

暗闇に目が慣れてくると、客席の混み具合が見えてきます。
１本目より少し多くなっているでしょうか。

さて、映画は――。
本作は、前述したように２〜３年前にＤＶＤで観ています。
が、あちこちから笑い声が起こるスクリーンでの鑑賞は、また別物。
尚、本作には、昨年２年連続で上映された中野量太監督の 「お兄チャンは戦場に行った！？」 に主演していた小宮一葉さんと、同じく中野監督の 「沈まない三つの家」 に出ておられた泉光典さんが、出演されています。
お２人は昨年ゲストで来場してくれ、しっかりとお話ししたものです。
そういう方が出演されているとより惹き込まれるというプラス要素も働いてか、” こんなに面白い作品だったっけ！” という驚きを感じながらの、ラスト３０分でした。

もう一度レンタルして、最初から観直そうかな。
が、一人で観ても、さっきほどは面白く感じられないような気がします。

エンドクレジットが流れ終わり、拍手を送った後は、２階のシンポジウム会場へ移動です。