第40回湯布院映画祭レポート（６） 「初日のパーティー」 後半

　
■２７日(木)■ ≪ パーティー 22：00〜23:30 頃 ≫ ＊後半

柄本佑・安藤サクラご夫妻の姿を発見。
お二人とも、この映画祭へはご両親に連れられ子供の頃から何度も来られており、近年は来祭されてない年の方が少ないのではと思われるくらい。
今映画祭ではサクラさんの出演作の上映はありませんが、お盆に帰省するような感覚でご夫婦揃って来てくれたのかもしれません。
なんて想像していたら、後で、この土曜日か日曜日に宮崎県だったかどこかの市で催される映画関係のイベントに二人で出席するため、その前に立ち寄ってくれたらしいという事をどなたかから教えてもらったのでした。
何にしても、嬉しいこと。

昨年の映画祭でまだ世間的には全くと言っていいぐらい知られていなかった 「百円の恋」 についてお話ししたサクラさんに、主演女優賞受賞のお祝いを述べさせてもらいます。
「キネマ旬報の表彰式と、高崎映画祭の授賞式に岡山から出かけて行き、客席から直接拍手を送ったんですよ。 それから、メイキングを観たくて、ＤＶＤも買っちゃいましたから」
「お〜っ、ありがとうございます」

同じ岡山県からご参加の良介さんは、このパーティーに途中から参加された模様。
映画祭の会場ではお見かけしなくて。
時々地元のミニシアターで遭遇するのですが、ここしばらくはそれもなし。
言葉を交わすのは久しぶりになります。
今年も水曜日の前夜祭から来られているのだそう。
土曜日に上映される 「この国の空」 の荒井監督と昔から親しくされており、荒井さんが脚本を執筆された 「海を感じる時」 が今年ようやく岡山で公開された時には、舞台挨拶に来岡してくれた荒井さんや安藤監督たちのお世話というか接待をなさったものです。

「この国の空」 の岡山公開が１０月か１１月で決まりそうだと教えてくれます。
恐らくまた荒井さんが舞台挨拶に来てくれるだろう、との事。
２度目の鑑賞になるけど来て下さいよ、と頼まれ、「もちろん行きます」 と即答しました。
いつも、お骨折りいただき、ありがとうございます。

さて――。
テーブルについてあれこれ食べていた頃から、時々視界に若くて可愛い子の姿が入ってきていました。 常に、主に男性の一般参加者たちに話し掛けられている状態。
本日昼間に上映された 「ももいろそらを」（2011年） に主演されていた池田愛ちゃん（20歳） のようです。
同作は岡山では公開されなかったためＤＶＤで観ましたが、聞いていた評判ほどには惹き込まれなくて。 なので、無理すれば途中からでも参加できた夕方のシンポジウムにも出たいとは思わなかったのでした。
こんなに綺麗になってるなんて。
年頃の女の子は数か月見ないだけでもかなり変貌しますからね。
このパーティーでは普通に洋服ですが、シンポには浴衣姿で出られたようです。
惜しいことをしました。

宴が１時間ぐらい過ぎた頃、ゲストの方々にステージに上がってもらい、ご挨拶をお願いすることに。
当然、愛ちゃんに注目です（笑）。
彼女の祖父は、何と俳優の大木実さん。
氏の出演された 「ごろつき」 が前夜祭で上映され、「とても嬉しい偶然に感謝しています」。
また、学業のため芸能活動を休んでいたのですが、今春から再開したばかり。 「色んな人から映画の感想や演技についての意見を聞かせてもらい、演技に対する意欲がすごく湧いてきました。また頑張って映画に出て、ここへ呼んでもらえるようにしたいです」

ゲスト挨拶がひと通り終わった後、思い切って愛ちゃんに話し掛けます。
「夕方に着いたので、昼間の上映は観られなかったんですけど、２〜３年間にＤＶＤで鑑賞しました。 本当は映画館で観たかったのですが、私の住む岡山県では残念ながら公開されなかったもので。 このパーティーで池田さんを見かけて、すごくお綺麗になっているので、びっくりしました。 映画の撮影は３〜４年ぐらい前だったんですかね」
「もう５年前になるんですよ」
「さっきステージでの挨拶で言われてましたけど、シンポジウムやこのパーティーでたくさんの意見を聞いて刺激を受けられたようですね」
「直接、感想や意見を聞ける場なんて、他ではなかったですから」
「どんどん映画に出て、また来て下さいね」
良かった、言葉を交わすことが出来て。
ようやく焼きしゃぶを食べられた時以上の嬉しさです（笑）。
映画祭から帰ったら、「ももいろそらを」 をもう一度レンタルして観ようかな。

時刻は、２３時３０分近く。
もう少しでお開きになりそうですが、愛ちゃんと話せたし、もう２４時間近く起きており疲れが出始めているみたいなので、早めに宿へ引き上げることにします。

夜道は薄暗いため、懐中電灯は必携。
バッグから出し、ところどころでスイッチを入れながら、今夜のパーティー会場からだと７〜８分もあれば帰り着く宿をめざします。
ぱふさんやはるぴーさんが泊まられる、映画祭が世話する相部屋の宿までは、徒歩だと２０分以上かかるでしょう。
まあ、全然蒸し暑くなくて、かなり歩いてもほとんど汗をかかずに済むため、ちょうど良い散歩代わりになるかもしれません。

空にはまだ満月が見えています。
明日の天気も大丈夫そう。