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2015年09月03日17:26

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第40回湯布院映画祭レポート(2) 「晴れ女」

  
ほぼ正面に由布岳を見ながら駅前通りを少し行き、右折してローソンへ。
週刊誌をちょっと立ち読みした後、明日・明後日の朝食用のパンやカップコーヒー、ペットボトルの飲み物(宿の前に自動販売機もあるのですが、種類が少なくて)・・・等を購入し、素泊まりの定宿へ向かいます。 両手が荷物で塞がっているため、悪天候で傘を差さなければならないと、かなり辛いものが・・・・。 今年は、助かります。

徒歩12〜13分で到着。
宿は普通の民家を民宿風に改築したもので、今年はいつも入っていたのとは違う、すぐ隣の家屋に案内されました。
ここも宿だったんだ。 初めて知りました。
中の設備はほぼ同じだし、利用に当ってのルールも同じなので、戸惑うことはありません。
昨年までと同じく、快適に過ごせました。
初めてここに泊まったのが2006年だった筈。 ちょうど10回目の利用になります。

買ってきた飲み物類やパン等を、部屋のすぐ隣の共同キッチンにある共用の冷蔵庫にしまい、荷ほどきして、クーラーでしっかり涼んでから、小バッグを持って、外へ。
さっき通って来たのとは別の道を使って、会場をめざします。
会期中、毎朝通ったのも、この道。
宿の周りは田んぼで、小川のほとりの道を歩いていると、トンボ(だった筈) が飛んでいるのが目に入りました。

会場へは、18時少し前ぐらいに到着。
まず映画祭のパンフレットを、各地の映画の友人へ送る分も含めて購入します。
ロビーには、上映作品や映画に関する様々なチラシ類が置かれていたり、ゲストに関係する過去の色々な作品のポスターやチラシが掲示されていたりします。
宮崎映画祭のチラシも、その中に。
実行委員を務められているぱふさんが今日、持ってこられたのでしょう。 この映画祭は年によって開催月がまちまちで、昨年は確か7月だったためここのロビーに置いても意味がありませんでしたが、今年は9月なので、ちょうど良い宣伝になったのでは。
私も、2009年に1度だけ参加したことがあります。
もう少し近ければ、2度、3度と行くのですが。

そのぱふさんと一緒に宮崎から来られた何年ぶりかのはるぴーさんがおられたので、「お久しぶりです」 とご挨拶。
予定通り、愛車にぱふさんを乗せ、高速道路を快調に走り、2時間半ほどで午前中の早い時刻に到着されたのだそう。 JRの特急を利用するよりかなり早いです。
「天気で良かったですね」

ロビーのソファーに座って、さっき取ってきたチラシ類に目を通していたら、ぱふさんが声を掛けてきてくれたので、昨年の本映画祭以来の再会を喜び合います。
天気を話題にしたら、はるぴーさんが ” 晴れ女 ” なのを教えてくれます。
そうか、” 晴ぴー ” さんでもあるんですね。
彼女は明日、1本目を観たら、お帰りになるのだとか。
「だから、明後日からの天気が心配なんです」
ぱふさんの不吉な予想は、当たってしまうのでしょうか・・・・・?

夜の上映は、「ゆずり葉の頃」。
主演の八千草薫さんがゲストでいらっしゃいますから多くの観客が詰めかけるのが予想され、開場時間が普通より繰り上げられるかもと推測し早目に来たものの、いつもと同じ20分前の18時25分の開場です。
20分前開場は、どの映画についてもほぼ同じでした。

18時15分頃だったか案内があり、列が作られ始めます。
全日券、前売り券、当日券の別。
ゲスト効果で、列がかなりの長さに。 年齢層が高めなのは、まあ予想通り。

私を含む全日券のパスを首から下げた客から入場が開始され、右サイドの通路脇・前から8番目のいつもの席に着くことが出来ました。
今年も、この前後ぐらいの範囲が定位置となったのでした。

会期中、映画の上映は毎日、午前10時から行われ、27日(木)から29日(土)まで1本目は、【名作劇場】 と称して古い邦画がかけられます。
本日上映されたのは、「吹けよ春風」(1953年作品 監督/谷口千吉,脚本/黒澤明・谷口千吉,出演/三船敏郎、山根寿子 他)。

今年の特集は、≪センターに立て!日本映画の若手監督6人衆≫ です。
【 映画会社に入って映画監督になる、という既定の流れが崩れ、やる気があれば誰でも映画を監督できる時代になってもう何年になるだろうか。 もはや映画を監督することは、特別な能力ではなくなった。 さらに、デジタル化の波により、デジタルカメラさえあれば、経験なんて関係なく映画を作れる、そんな時代になった。 日本映画製作者連盟の調べによれば、2014年には邦画だけで615本の映画が公開されている。 もはやすべての公開作品を観ることが不可能な時代になった今、機材を含め製作にかかる資金的なハードルが下がったとはいえ、なぜ人は映画を志すのか、映画の何が心と体を動かしてしまうのか、という原初的な問いを、湯布院映画祭が始まった1976年前後に生まれた監督たちに投げかけ、一緒に考えてみたい。 (リーフレットより) 】

こちらも、27日から29日まで一日2本ずつがプログラムされており、上映後には毎回、監督をお迎えしてシンポジウムが行われます。
本日は11時30分から 「ひゃくはち」 (2008年作品 監督・脚本/森 義隆,出演/斎藤嘉樹、中村蒼 他)、14時55分から 「ももいろそらを」(2012年作品 監督・脚本/小林啓一,出演/池田愛、小篠恵奈 他) が上映され、約1時間ずつシンポジウムも開かれました。

また、今夜のみ湯平会場でも上映が行われています。
ndjc (若手映画作家育成プロジェクト) における製作実地研修により完成した短編映画3本を [ 湯平ふれあいホール ] で披露するのです。
6年連続6回目の開催。
私は、2011年に一度だけこちらへ参加しました。
昨年までは湯布院公民館からボンネットバスで移動していましたが、今年は一般車が使用されるとの事でした。 古いバスなので、走らなくなったのでしょうか。 それとも、参加人数があまりいないせい?

「チキンズダイナマイト」(監督・脚本:飯塚俊光/30分 )、「もちつきラプソディ」(監督・脚本:加瀬 聡/29分 )、「エンドローラーズ」(監督・脚本:吉野耕平/28分 ) の3本が上映され、「エンドローラーズ」 の吉野耕平監督と、同作の出演者のお一人であるでんでんさんをゲストにお迎えしてシンポジウムも行われたようです。
こちらの会場のゲストも、パーティーには合流されるのが普通なのですが、この夜でんでんさんの姿をお見かけすることはありませんでした。 私が気づかなかっただけなのかな。 スケジュールの都合でパーティーにはいらっしゃらなかったのか。
4年ぐらい前、ぱふさんが偶然JRの駅ででんでんさんと出会い、宮崎駅までの何十分かを映画の話をして過ごし、駅に着いてからも市内の馴染みのお店にご案内して濃密な時間を過ごされた、という事があったので、パーティーにでんでんさんが参加されていたなら、ぱふさんと再会を喜び合う様をそばで見させてもらおうと思っていたのですが。

さて、間もなく、「ゆずり葉の頃」 の舞台挨拶が行われます。
例年なら、平日夜の上映ゆえ3〜4割ぐらいしか埋まらないのですが、今夜の客席は僅かな空きが見えるだけ。
さすがです、八千草さん。


 
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