mixiユーザー(id:17119814)

2015年08月28日07:08

397 view

原発って・・・(329)

日本に近くて、事故が起きた場合に偏西風に乗って放射性物質が大量に飛んできそうなの
が韓国と中国の原発だ。この2か国の原発事情というのも日本人としては知っておくべき
だと思う。ということでしばらくは中韓の原発事情について書いてみたいと思う。

韓国の原発第1号は、古里原子力発電所で1978年に商用運転を開始した。中国はそれ
よりも後で秦山原子力発電所が1991年12月に運転開始したのが最初である。韓国第
1号の古里1号機は米ウエスティングハウス製の加圧水型炉だった。中国第1号の秦山1
号機は、自主開発の原子炉を使っている。

最初から自主開発だからたいしたものだと思いたいが、最もキモとなる圧力容器は日本か
ら輸出されたものだった。中韓ともに第1号の原子炉は加圧水型軽水炉である。この頃に
はすでに加圧水型軽水炉が世界の主流となっていたわけだ。

軽水炉には米ウエスティングハウスが開発した加圧水型と、米ジェネラルエレクトリック
が開発した沸騰水型がある。日本では両方が混在しているが、中国韓国では加圧水型しか
無い。沸騰水型にこだわり続けた東京電力をはじめとする日本企業はちょっとどうだった
んだろうねえ。福島の事故で沸騰水型VS加圧水型の勝負はついたようにも思えるが。

それはおいといて、まずは韓国原発の開発史を振り返ってみることにしよう。1978年
に第1号が稼働した韓国の原発。2番目にできた原発は月城発電所。ここの原子炉はカナ
ダから輸入したCANDU炉で減速材兼冷却材に重水を使用する原子炉だった。重水炉の
メリットは、天然ウランがそのまま燃料に使えるという点だった。デメリットとしては、
入手が容易な軽水に比べて重水の入手コストが飛躍的に高いということだった。

このように韓国の初期の原発は、原子炉から何から、重要な設備は全て輸入したものでで
きていたのである。

0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記

もっと見る