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2015年08月13日01:45

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ジュラシック・ワールド

 いい時間にやっていたので、GO氏と豊島園のシネコンでアイマックスで見てきた。

 え〜と、まず断っておくと、私は正直言って過去のジュラシック・パークのシリーズ三作は、そんなに好きじゃない。
 映画館には観に行かず、三つともテレビで見たけど「あ〜映画館で見れば良かった〜」とはならなかった。「やっぱり、こんな感じか〜」的な感想。
 それは恐らく私が、「このシーンさえ見られればいい!」だけでは映画を評価してないからだろう。むしろストーリーが素晴らしいほうが、評価が甘くなるところがある。ていうか、そういうのが好きなだけだが。
 ジュラシック・パークって、な〜んかお話が薄っぺらいのが、どーしても気にいらないのだ。出てくる人も、「あ〜。そういうポジションの人ね」ばっかりだし、背景も浅くて、シーンごとの感情や設定が、その場その場でいまいちつながってない感があったり……。
 とにかく、ドラマ作りが乱暴なの。
 恐竜がリアルに動くシーンだけでは、この点がどうにもがまんできなかった。
 ちなみに恐竜映画なら、ダイナソー・プロジェクトのほうがずっと好き。

 ではなぜ今回観に行くことにしたか――というと、予告を見たから。
 あの、ラプトルのリーダーになっている主人公を見たからだ。
 恐竜を飼い慣らしたい、恐竜と意思疎通したい、その願望をリアルに再現しているシーンにグッときた。あと、モササウルスね。

 で、見てきたのだけれども……。
 楽しめた。
 これは面白い。感動もできるし。
 ラプトルたちとの実に生物らしい絆が見られたのはもちろんだったが、これまでの「恐竜見せます映画」&「動物大脱走パニック映画」とはちがって、きっちり怪獣映画していたのが、この面白さの最大の理由。

 ああ、相変わらずドラマはひどいもんですよ。
 もー。ね−。
 イラッとくるぐらい適当というか、杜撰というか。
 大半の人が典型的な行動しかしない。つまり、魅力に欠ける。
 ヒロインなんか、かなりのステレオタイプで、いらつくのを通り越して笑えてきてしまうほど。主人公との展開も、いちいち「昭和かっ!?」て感じだし。
 子役の情緒も不安定(弟は恐竜見られてハイテンションなんだか両親の離婚で悩んでるんだか、シーンで別人のように変わるし。兄貴のほうはナンパしたいんだか、恋人が気になるんだかなんなんだか)で、いまいち感情移入できない。
 キャラクターの感情や背景からくるはずの行動目的とかが、シーンごとにつながってない感じ。その場でそれっぽいこと言えばいいじゃん――感が。
 その点に関しては、たとえ怪獣映画として見ても、かなり下なのではないだろうか。
 でも、怪獣映画なら、そんなの全く関係ないもんね。
 そこメインじゃないし――って思えるから。
 怪獣に感情移入できるからね。
 インドミナスレックス、がんばっていたよ。うん。

 以下、細かい感想。
 多少ネタバレがあります。




●ラプトルたちがとにかく可愛い。そして怖い。
●ラプトルとTレックスという、このシリーズ最大の魅力をきっちり使ったのは素晴らしいと思った。いままではのシリーズでは彼らに感情移入できないんだよね。映画の中でさえ見世物あつかいっていうか。
●インドミナスレックスの持つ、恐ろしさと悲しさなかなかいい。
●でも、モササウルスだよなあ。もってくよなあ、あいつ。プールからジャンプするだけで、色々ともっていく。すげえぜ。
●ラプトルたちの最初の登場シーンで、言うこと聞いて名前に反応して待機してたところ、泣けた。いやあ、こういう思いで子どもの頃にカナヘビとか飼ってたなあ……ってね。
●ただね。色々と「えーっ?」というシーンもある。なんか、雑なんだよね。たとえば、ジュラシック・ワールドのお客たち。よくパーク内を俯瞰で見せるシーンがあるんだけど、アトラクのない通路をあてどもなくウロウロしている人が山ほどいるのはなんなの?
●あと、翼竜館がまったくわからない。あの建物に、どれだけの翼竜を詰め込んでいたんだか。ハトやスズメじゃないんだから、いくらなんでも翼竜を詰め込みすぎだろ。しかも、あの凶暴さ。エサやってなかったんかい!? 意味がわからないぞ。もちろん、怪獣映画としては全然OKなんだけどね。
●あの秘書の悲惨な死に方は何なんだ? 彼女なにもしてないのに可哀想すぎるよね。あの色々と事態を悪化させたおっさん(とはいえ責任の一端はヒロインにもあるんだけど)よりひどい死に方だよなあ。GO氏と話して、あの秘書は「実はヒロインの情報を、あのおっさんたちに流していたスパイだった」ということに。
●ラプトルとのハンティング。強制的にやらされているシーンとはいえ、あのバイクと併走するシーンはかなり燃える。渡り鳥を連れてモーターハンググライダーで飛ぶ――あのノリなんだよなあ。
●裏切ったかに見えたラプトルたちが、ボスのもとに帰ってくる辺りも、子どもやヒロインにはかみつかないの? って思いながらも嬉しくなっちゃうんだよね。健気に、でかい敵に挑んで各個撃破されていくラプトル……ううっ、泣ける。ゴジラに挑むバラゴンのようだ。
●そして、最後の決戦。ホンモノ対ツクリモノのバトル。Tレックスとラプトルが協力してインドミナスレックスと戦うので、そう感じるね。
●で、モササウルスね。あいつ、ずるいよ。
●開発者の博士は逃げ切ったんだなあ。あと、あの黒人の相棒は助かったの? 最後、確認してなかった。
●Tレックスの最後の咆吼も感動だね。完全に怪獣映画。頭の中ではボンフリーの歌が流れてたけどね。
●ブルーたちの子供で、新たなチームを結成して欲しいなあ。
●ラストで含みを持たせるシーン、というのを考えた。プールにザバッと浮かび上がるモササウルスの死体。そして、腹には穴が……。
 インドミナスレックスと思わせといて、あの秘書が実は……。←こらこら
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