未完成、運命ほか
1954年、パリ、オペラ座ライヴ(仏協会盤、2枚組)
台風が接近して、雨が降り、一時的に涼しくなったので
フルトヴェングラーのCDを聴いた。
音源自体はLP時代から有名なもの。
いままで、LP(セブンシーズ)〜CD(TAHRA)と
聴いてきたが、いずれも音質に不満があった。
それが、今回聴いた協会盤は
あまりの録音の良さに驚いてしまった。
鮮明なだけでなく、オケがマイクに近く実に生々しい。
死の年だが、決して枯れた感じはなく
円熟、完熟の域を聴くことができる。
ハイドン変奏曲、未完成、運命
特に、この音質でフルヴェンの運命を聴ける喜びは大きい。
問題は、協会盤なので入手しにくいこと。
最近は1953年ウィーンフィルの第9のように
協会盤を原盤とした正規盤が出てきているので
オペラ座の録音もぜひ一般発売して欲しいと思う。
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