テリー・ライリー イン・C
ミニマル音楽を代表する作曲家の一人。ライリーの代表作。
1967年に録音された、米コロムビア盤で聴いた。
ミニマル音楽とは
最小限のフレーズをいくつか重ね合わせていくスタイル
とでもいおうか。
ヨーロッパの現代音楽と違って、作曲や演奏の高度な技術を
必要としないせいもあり、世界中で大いに流行した。
マリンバやパーカッションの音色が効果的で印象に残る。
You tubeにアップされているいくつかの音源より、聴き応えがある。
要するに、決めては音色だ。
単調な音楽なのだが、心地よさを感じる。
この曲は現代音楽にしては演奏される機会が多いようで、
テリー・ライリー《In C》のざっくり演奏方法
https://www.youtube.com/watch?v=Xiy2Zby5kyQ
テリー・ライリーの『in C』を演奏する時のポイントのまとめ
http://togetter.com/li/558338
などがアップされていて、特に前者が面白い。
短く、手際よくまとめられていて、わかりやすい。
全曲演奏すると40分かかるが、ディスクで聴く場合は
飛ばしたり、途中まででもいいような気がする。
アレクサンドル・ラスカトフ ピアノ協奏曲「夜の蝶々」
向井山朋子(p)シアトル響ほか(2013年)
1985年頃、西村朗の音楽を聞いたときに
無調と調性音楽が交互に現れる中で
調性音楽の部分が無調に比べて、かなり安易だと感じた。
調のない部分が緊張感があって、調のある部分が緩和を表すのは
まあ悪くないとしても
あからさまに安易なのはどうか、と思ったのである。
同じ現代音楽とはいえ、あれから30年も経っているのに、
そのことがぜんぜん変わっていないのに驚き、、あきれてしまった。
要するに、それだけ現代音楽が停滞している、ということなのだろう。
特に、最後に女声ソロが、つまらないメロディを歌う部分に至っては
失笑するしかない。
向井山のピアノは上手いが、メカニック以外、心に残るものはない。
現代音楽が停滞(終焉?)しているのを認識する1曲であった。
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