映画　あん

　よく知らない病気の一つにハンセン病があります。
かつてライ病と呼ばれていた頃の治療や世間の目など。
考えたこともありませんでした。

　社会で働くことを夢見た人と、受け入れた人の、
それは暖かなストーリーです。
　「仕方のないこと」と諦めることが幾つもある世の中で、
一歩踏み出したことが、どら焼き屋の餡作りです。
あずきが餡になる過程は、微笑ましいシーンです。

　俳優陣が皆さん素晴らしく、樹木希林はもとより、
永瀬正敏も難しい役どころだったかと---
樹木さんの孫の内田伽羅、モックンに似ていました。
市原悦子との二大スターシーンも感激！

　背景の桜と西武線の黄色のコントラストが美しく、
エンディングの秦基博の「水彩の月」が流れると、
涙が頬をつたいました。

　美味しい「あんこ」が食べたくなりました。
とてもいい映画でした。上映劇場が少ないですね。

映画　あん
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