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2015年05月29日16:30

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欠落

引用ニュース記事にはあまり直接的には関係しないが。


■実は“大事件” スズキ・スペーシアに「ステレオカメラ」搭載
(THE PAGE - 05月25日 19:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3433736

という記事が4日程前に掲載されていた。

つぶやきで

> ま、思うような方向で「キター」って感じなんだろう。
> 確かにハードウェアの最低線が引き上げられる可能性はあるだろうが、
> どのグレードか?ハイトワゴン系だけなのか?
> まだ不確定要素が多いと思うが。

と書いたように、
記者が長い目線で車の発展を捉えていて
プラットフォームの底上げに興奮を覚えることに対しては
一定の理解はできるが、
あくまでも可能性というか構成要素のひとつに過ぎないので
あんまり浮かれた文調も読んでいて冷めるところがある。


なぜ冷めるかというのは、
報道などによって浮かれてしまいやすい点の発展ばかりが注視され
実は置き去りにされている部分が沢山あるように感じられるからである。

いい例が思い浮かばなくて
ただの好き嫌いによる反意のようになるのは避けたが

「こういうのも、本来はもっとメーカーに真剣に配慮して欲しいところでは?」

と思う所をひとつ見つけたので、記録のため。


いまどき、洗車なんてする人は少ないのだろう。
メーカー系列の純正ディーラーで3年や5年のガラスコートが当たり前になり、
青天駐車場も少なくなったのかもしれない。

#青天が減ったというより、青天駐車場を借りてでも車を保有したい人が減った、というか。

でも、誰もが洗わないこともないだろう。

この2月に、最新型になるHA36Sアルトを買ったが、
リアハッチの開口部にやたら汚れが溜まるのが気になっているんだ。

写真1がリアハッチ上部、ヒンジで車体とつながっている部分を横から見た図。
この谷間に汚れが落ち込むんだよね。

天井に堆積する砂(黄砂とか雨の核とか)が走行風で寄せられて
リアハッチの手前のスリットに流れ込んでくるし、
運悪く鳥うんこがこの付近に落とされると
それがこの隙間に垂れ込んで固まったり。

雨の水分を利用して押し流すような効果も考えてあるんだろうけど、
ハッチ上部中央付近はさほど排水のために左右の傾斜をつけてあるわけでもなく、
小雨や駐車状態だとそのままここに溜まる。

溜まった様子が写真2。

これで前回洗車から3〜4週間であるが
何かと黒い塊上のゴミが溜まっているのが見える。
春先は前述のような鳥うんこ攻撃が増えるので
そのせいもあるが、
いまどき、洗車月1回はけっこうマメな方だと思う。

しかも、コイン洗車の高圧洗浄機でバンバン吹き飛ばすのばかりではないだろう。
うちは、家の車庫の車(親の車かS600か)を入替えて
家の水道で洗車するが、エコのため水を流しっぱなしではしないし、
最初に大きな土や砂を水でざっと洗い流す程度で、
あとは拭き掃除になる。

そういうのでは、こんな谷間の汚れをなかなか綺麗に押し流すまでには至らない。

てか、高圧洗浄でもリアハッチを開けて社内をびちゃびちゃにしながら
汚れが落ちているか確認して吹き飛ばす人も居ないだろう。
リアハッチを閉めたままであると、バケツ雨と同じ流路と圧力でしか流れないから
やっぱり汚れは残って溜まる。


前の車のスマートではこんなことは無かった。

なぜかというと、リアゲートのヒンジのつけかたが違うのである。

既になくなった車なので今となっては比較写真を撮ることができないが、
スマートのリアゲートのヒンジは、ヒンジ部のアームがもう少し長くて、
ゲートの回転軸をもっとゲートの上端ぎりぎりに寄せてあったため、
アルトのような谷間が出来ずに、
アルトの谷間に相当する部分はゲートの内側から綺麗に見えるような開き方になった。

勿論、スマートの場合、ゲートは上下分割式で
上のゲートの重量を軽くすることが出来たために、
ヒンジ部のアームの長さを長くする分、
取り付け部にはテコの原理で大きな重量がかかっても、
そもそものゲート重量が軽減されていたために可能な構造だったのかもしれない。

アルトは通常の1枚ハッチなので、
そういうことをすると重みでヒンジ付け根が捩れてしまうとか
推測ではいくつかの理由を想像することは出来る。


しかし、だ。

汚れが溜まって汚いのは汚いんだよね。

そこを解決するのも技術ではないかね?


現実的には、

自動ブレーキや自動運転は交通事故撲滅に直接つながるから重要、
車体の汚れは保有車の資産価値程度にしか影響を与えないから放置、

なのだろうが、
スズキは1955年以降、今年でもう60年の製造販売の歴史と経験がある会社なわけで、
こういうところってのは実は自動運転を意識しはじめた時期より
もっと早い時代から利用者の「不便」として認知されていてしかるべきで、
対策を考える期間は相当長くあったものと思うんだ。

でも、いまだに、コストのためなのか、
売るための外形デザイン優先のためなのか
こんな原始的な不便さえ解消されていない、ってのが
なんか滑稽に思えてしまうんだ。


なんか欠落していると思う。
分かりやすく、即売りにつながるような
分かりやすくて「技術技術」したギミック的なことはやたらと金をかけて検討される。
先進感を容易に与えられて、セールスしやすいのも分かる。

でも、長く使っている中でやっと「あー、ここ、困るなあ」と
わかってくるようなところにももっと目を向けてこそ
本当にいい自動車の発展になると思うんだが。

個人的には好みではないが、そういうところを少しは見ているのは
トヨタ自動車の自社設計製品(ダイハツやスバル委託品は別)である。


HA36Sアルト全体の商品性を
このリアハッチの清掃性だけで否定するものではない。
最新型だけあって、何かと良く出来ているとは思うよ。概ね。
消費者側の掃除の工夫でなんとでもなる部分だといえばそうだ。

でも、自動運転とかも運転者の工夫というか心がけの問題に係る部分は大きいはずだ。
眠い時には乗らないとか。

この池田直渡氏は非常に広い視野でものを見ているから
ステレオカメラというわかりやすい機構部分に関する記事起草ではあっても
文化全体の底上げにまで発想を広めて語ったものであり、
そこは高く評価すべきだとは思う。

しかし、こういう発想は確定事象でもないし目の前の車に具現化した価値ではないため
その他多くの自動車評論家は口にしない。
だいたいはメーカー広報の推奨文を焼きなおして書いただけに過ぎない
横並びの評論が並ぶだけである。

運動性能や新機構、報道性の高さだけで馬鹿騒ぎするアホばっかりではなくなって、
その他雑魚評論家の中に、生活内での本当の利便性について追求する目線を持って
本当に生活の中で文化的水準の引き上げに合ったものなのか
冷静に、総合的に見られるような人が増えたらいいのになあ、と思うなあ。


あ、洗車したついでに、
例の形代への身代わりセレモニーもやっておいた(写真3)。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1942331034&owner_id=6972928

先日のような面倒な事故などに巻き込まれないように。。。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1942377332&owner_id=6972928
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