mixiユーザー(id:3045000)

2015年05月09日10:10

215 view

映画「私たちの幸せな時間」

ゴールデンウィークは読書、音楽鑑賞など、のんびり過ごした。

いや、のんびりというのは違うだろう。
久しぶりに韓国映画を見て感動したからだ。

「私たちの幸せな時間」(2006年)

あらすじ

3回目の自殺に失敗した元歌手ユジョンは、叔母であるシスタ・モニカの誘いで、
三人の女性を殺して死刑囚になったユンスと毎週木曜に面会することになる。

一日も早い死刑執行を望むユンスに、自分に似たものを感じたユジョン。

ユンスもまた、棘のある言葉ばかりを投げつけるユジョンに、自分に似たものを感じていた。

裕福な家で育ったユジョンと孤児のユンス。全く違う人生を送って来た二人だったが、
面会を繰り返すうちに互いを思いやるようになり、心の奥に秘めていた深い傷を、
癒しあえる存在となる。
生きていればまたあえる。二人は生きることを大切に思うようになるが、
刑は執行される。


キャスト カン・ドンウォン
     イ・ナヨン
     オ・グァンノク  ほか

ストーリーーは陰惨なものだが、その中で
シスターや牧師が出てくると、なおさら

「神は存在するのか?」
「人間はいかに生きるべきなのか?」

と、考えさせられることになる。

最後の、刑務所から連れられ、死刑が執行されるまでの流れは
衝撃的でさえある。

カン・ドンウォンは、言わずと知れた韓流スターであり
当然、人殺しの顔をしていないが、
そのベビーフェイス故に、死刑のシーンは哀れであり
強烈な印象を与える。

イ・ナヨンは、やや印象が弱い感じがしたが、
この絶望的なストーリーの中では
美男美女の主人公は、どうしても必要なものなのかもしれない。

脇役では、死刑囚役のオ・グァンノクが印象に残った。
処刑場へ連行されるところの落胆、絶望ぶりはすごいの一言に尽きる。
この人、詩人&作家でもあるらしい。要チェックだ。

この映画は全然知らなかったのだが、
日本では話題になったのだろうか?
 
最近の韓国映画は「催涙映画」とか言って
やたら観客を泣かす映画が多い。

そういうところは、まったく好きではないのだが
この作品はそういうところを差し引いても
素晴らしい作品だ。

流行りものしか見ない人には薦めないが
自分の世界を広げたいと思う人には、ぜひ薦めたい。



6 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する