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2015年05月08日18:38

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GWほぼ2

続きのN◎VA・BoA・BoA。


月曜日は急遽アンクィス氏を迎えつつ久しぶりにN◎VA。

氏はアクセラレーションしかやった事なかったと言うお話でしたが、
高経験点のデトネイションPCに囲まれつつ、
ご自身も初期キャラにもかかわらず達成値29までは出していけるリアクションキャラなど作成できていて。あれ強いなあ。
という感じで「加速」と「爆破」の差異に触れられたご様子。


PCでもダメージは30点出せるし、敵はそのダメージを20点減らしてくるんだよ(稀だけど)……。
いや、XとDの差異なんてのは、別にそうした数値的バランスのことだけじゃないですけどね。
もっとゲーム特徴の了解と言うか、「エッジさ」の幅広さというかね。(ダメージや数値でしかエッジさを表現できないのかよ、というお声もあるでしょうが、そうした部分”でも”表現できてた、と言うところを”削ってしまった”感はどうしても……ね)

とまあ老害の愚痴はともかく。



お話の作り方はちょっとなるほど、と思う形。

構造だけいうと、
「世界を危機に落としいれる生き物が誕生しそうなので止めないといけない」という限り。

ただ、
この生き物が誕生する経緯がこの上なく複雑で、いろんな事象が必然偶然含めて絡み合っており、
ここに絡まった事情に縁のある人がPCになる。
という。




条件1
以前、「ウェブ内に無造作に入力され続ける大量の人間の意識と感情」を元に、「ウェブにすむ神」的なアヤカシが誕生しかけたことがあり、PC達の手によって阻止されたものの、その「材料」となる思念データ(取りとめのない、しかし全体でみると一定の方向性のある文字情報)が、チハヤの古いサーバーなんかに残っている

条件2
チハヤの介護DAKのソフトウェアバージョンアップに伴って、古いサーバーのデータは破棄される事になった

条件3
バージョンアップ直前の介護システムに、アサクサ戦争時などに活躍した、寿命の近い老いたレッガーが掛かっており、敵対組織からの復讐に日々怯えている

条件4
「悪運(周りを不幸にすると言う意味で)の権化」としか言えない、自身も安値で人を殺す以外に暮らす術のないようなカブキカタナが、たまたま老いたレッガーのいる病院を「通った」。


そのとき不思議な事が起こった1
運悪く、老人は「復讐者が来た」と思いこみ、絶対に死にたくないと言う強烈な思念をDAKに観測させながら、恐怖で心臓麻痺を起こして死亡

そのとき不思議な事が起こった2
DAKが、件の古いチハヤのサーバーに老人の状態を観測させてしまい、「思念データ」に一定の方向性を持たせてしまう

そのとき不思議な事が起こった3
「バージョンアップの際にただ捨てられ、消されてしまうデータ」に「死にたくない」という老人の思念が運悪くピッタリはまっていたため、「神」にすら成りえたかもしれない膨大な思念データが、はっきりと自我を持ってしまい、自身の生存と成長の為に、(あるいは過激な手段を用いて)外部からの情報を大量に集めはじめてしまう

そのとき不思議な事が起こった4
「古いサーバー」などというウェブ的に狭い空間で「神」が進化するための思念級のデータなど集めはじめてしまうと、情報重量が「重く」なりすぎて、電脳世界に「奈落落ち」がおきかねない



というわけで、
・チハヤのソフト異常
・過激な手段を含んだ「神」の活動事件
・老人の怪死
・あらたな「神」とも呼べる、ヒルコの誕生
・ウェブからアストラル界への災害的アプローチ

辺りで、クグツ、イヌ、タタラ、アヤカシといった連中のハンドアウトが出来るわけです。

「二つ以上の事件を一つにまとめる」というのはハンドアウトゲーでは結構見ますが、
「一つしか起きてない事件が(偶然も含めて)あちこちに影響し波及してる」の作り方が私なんかヘタなので、なんてぇかすげえなあと思うところ。


上記のとおり、キモになる部分は「そう言う生き物が爆誕しそう(体はないが、意思はすでにある)」と言う以上のことではないので、
この「意思」にトゥルースかけに行けばほとんどの設定は出てきちゃうというものではありますが、
結構みんな、自分のハンドアウトにあてがわれた情報に絞って調べちゃって(情報の量があるので、”調べたい”と思ったワードを調べちゃうことがずっと出来ちゃう)、
「総合的な情報の出所」にアクセスしに行きゃ(自分にあてがわれたものだけでなく全体に関わる情報が)一発で全部出る、という意識を持てなかった関係で
クリア時間を延ばしてしまった。
今度は一緒にごはん食べたいねアンクィス氏。






ついで火曜BoA、

経験点をつぎ込む用意がありながら、このところやれていなかった大亀に乗ってハイデルランドにやってきたサムライ娘を持ち込ませてくれると言うことで
どんなお話や、と思えば
こちらもちょっとした魔神が誕生しかけるお話。

ただ、そのお姿は”妖刀”を携えた東洋の鬼でしたが……!



サムライパートあらすじ。

沈みかけた商船から救い出された商品の中に、その「妖刀」はあった。
世にも珍しい異国の曲刀は、その美しさからも、競売で高値をつけられたところであったが、
それが競売場で人手にわたるかと思われたその瞬間、一陣の風が巻き起こり、
角の生えた大男の乱入、数多の死傷者の発生、惨憺たる有様を残し、
その場から姿を消したのである。
数奇な運命によって今はハイデルランドに暮らし、その競売上に居合わせた女サムライは、その影を見て思い至った。
あの影は、500年前妖刀に取り付かれ剣鬼と化し、怪物として討伐された「道戒」という名の僧侶。
するとあの刀は、伝え聞く妖刀、大権現の社に封じられたはずのわくらば助真……!!


ウニオンの近衛騎士あらすじ。
そのピンク色の少女は突然に、ぶしつけに現れた。
普段であれば怪しい者がうろつく事すらできないはずの、ヒルデガルド王女の住まいの廊下を、まるで当たり前のように歩いていたので…それが当たり前のように王女の部屋のドアを開ける瞬間まで、初動が叶わなかったのである。
響く王女の悲鳴に駆けつければ、なにやら光るタマのようなものを王女の口から取り出し奪い、逃げていく。
王女の様子はソレから一変した。
上下の壁などないかのように部下をいつくしみ、戦の世に憂いていた娘は、
部下の無礼があれば首をはねろとわめき、叶わぬとなれば己で刃を抜こうとする……。
しかしそれは、彼女の身のみに起こった事ではなかった。
ブレダ、バルヴィエステといった国々の、あるいは身近でも、個性の強い者の様子がソレまでと一変し、手がつけられなくなっているという怪事件が、辺りで頻発していると言うのである。



起きている事をざっくり言うと、
ある「武具の魔神」が、自分の眷族として新しい魔神を産もうとしているのだけれど、
そのやり口がチート。
魔神といえば、「真の死の印」が破壊されないと、撤退はするけども死なない存在なのですが、
今回魔神にするべくターゲットに選んだ「武具」が、東洋の刀と、ソレにまつわる剣鬼。

この怪物は、「倒し方がハイデルランドに残ってない」ので、「ハイデルランドにあるもの、いるものでは倒せない」者になってしまうのです。
真の死の印を破壊するためには、東洋の島国まで行って伝説をさかのぼらないといけないんですね。
そんな場所ゲーム的にすらアナウンスされてないし。

で、魔神同士の勢力図にも影響するってんで、
「そうして産まれた魔神を倒す、この世に二つとない新たなる宝剣」を、
魔神の勢力の連中が独自に作り出そうとしていた、
というのが「個性的な人々の人格変貌」の原因。

「この世に存在する、二つとないほど希少な”意思”」を集めて、
新たな剣の材料にしようとしていたそうです。


材料は集めた、その剣を誰に振るわせるかと考えた魔神は、サムライの存在を知ってアプローチもかけてきますが、
「その材料は勝手に取ってきたのであろう?盗品を使うつもりはござらぬ」
「そんなもの無くても斬って見せる」
とかいうので困り果ててしまうという。


もちろん、材料を消費して剣が出来ちゃったら、奪われた「二つと無い個性」……
ヒルデガルドの「優しさ」、ブレダ王の「戦意」、バルヴィエステ皇帝の「甘えを捨てた覚悟」、と言ったものは戻ってこないでしょう。

そうしたら、
ブレダは非生産的な貧しい農業国となり、
帝国の皇帝はスイーツを愛し続けてしまう。
優しさの無い王女と、気品を失ってミニスカを履こうとする竜伯の手によってウニオンが戦争を起こす……!!
そんな恐ろしい未来がまっているに違いありません。


というわけで、その材料に頼らずにかの妖刀を斬る方法を探さなければならない、のですが……

最終的には、”代用品”を作るのが特異な魔神の手を借りて
「材料」のコピーを作成し、コピー元は返還、
コピー材料を元に、東洋の名刀「大童子」を作ろう、という形に。


いずれもモデルのある業物ばかりです。
福岡一文字の日光助真と、大童子は童子切りが混ざってるのかな?
が対決するお話に。


サムライ「お見事な出来栄えだ。コレを振るえと言われてもしかし、拙者自前の武器以外を振るうとダイスペナルティが(竜血のデータ”生体武器以外を使うと……”の関係)……」
GM「これは護符扱いで、データとしては武器じゃないですよ」
サムライ「なんと、してその効果のほどは」
GM「生体武器のデータが、装備部位・片手、サイズ・Lになります」
サムライ「!!!?」


このおサムライ、
元力武装で生体武器を振るう、ハイデルランドの人が見ると魔法にしか見えない剣技を、ハイデルランドの人では使えない武器で振るうというデータの為に
エフェクトス・エルス(守護神)・グラディウスなのですが、
生体武器はほとんど「装備部位・−」「サイズ・−」なんですね…。
ので、
「片手武器じゃないと…」とか「サイズL以下じゃないと…」といったグラディウスの条件付の強力な特技群が使えず、さびしがっていたのですが、
手に入れた刀のさすがに大業物、それを一挙に解決してくれるブツだとは……!!!
ん、「一本しかないので二刀流は出来ない」って但し書きがあるんですか?むう。


まあ、いうなれば
「サムライのデータ的ジレンマを解決するアイテムを出して嬉しがらせる」
「サムライ同士の斬り愛をハイデルランドに持ち込む」
「個性を失った著名人達の描写」
という3つのネタを楽しもうというのを中心にしたお話ですので、
それ以外の部分は複雑なことは特になかったのですが。


情報収集時にNPCとして私のPCを沢山出してもらえたのですが、
アレが嬉しいやらなんやら。
普段から、「あ、このシナリオのこの話題ならこのキャラ参加したかったな」と思う選択肢が沢山あったり、
実際に参加させているPCは、与えられたハンドアウトには挑めても、それ以外の部分では饒舌に語れないことも多いので、
ただのヒント役としてでもそうして出させてもらうのは嬉しいんですが、

一歩間違うと、実際にルール的に参加しているPCのロールプレイと、そうしたゲストのロールプレイが、
どっちがシナリオに参加してんのよ的な意味で調査時の比重が見合わなくなりそうでちょっと後で考えるとハラハラ。




だがしかしこれすげえなあ。
生体武器で剣槍が出来る。大業物ってすごい。

最後には妖刀ももらえました。
え、これも装備できるんですか。
効果は?「大童子と童子に装備すると二刀流が解禁される」?
うひゃあ



というわけで、せっかく手に入れた大業物を使うチャンスも欲しいと言うことで、
最後のBoAも、おサムライで参加させていただくことに。


お話
「ペッシェ・アルメ(桃の軍隊)」


昔々、ハイデルランドというところで海商業を営む、戦狂いのトレートルと言う男がおった。
彼は保存の聞く桃のシロップ漬けを開発し、遠い異国から来たというサムライの友人と共にブリスランドに売り込みに行ったが、
途中、風の妖術を使う海賊に襲撃を受けてしまった。
彼はむしろ大喜びで最前線に突出してはサムライと共に大立ち回りをしたのじゃが、おかげで完全に手薄になった後ろの貨物船は奪われつくしてしまったのだった。

トレートルはその辺りの事後処理で忙しくなった関係もあり、
海賊への意趣返しについては、サムライが名乗りを上げた。
サムライは奪われた桃の商品マークをのぼりにして背負い、調査を始めるが、
いかんせん遠い異国の地、サムライには情報を集める勝手もわからん。

じゃが、アテをたどって歩くサムライは、
海賊の宝を求めてその情報をよく集めている鮭に出会った。
サムライはトレートルが新しく売り出そうと思っておる、壊血病防止の酸っぱいキウィ団子を鮭に与え、
海賊を共に追う約束を交わした。

ついでサムライは、
胡散臭いヒゲの魔術師とであった。
「ちょっと素質があれば誰でもかぜの妖術が使えるようになる宝珠」の捜索と、それを用いた一段の活動の調査を秘密魔術結社の依頼で探しておったヒゲは、
秘密結社の依頼じゃからと事情をどこまで話すべきかモゴモゴしておったが、
キウィ団子を受け取って、ともあれ自分の目的の為にもサムライと目的を共にすることを了承した。

最後にサムライは、
胸の大きなウニオンの近衛騎士とであった。
なんでもハイデルランド全体へのテロとして、
貴人の集まるパーティで大々的に魔法を使って大暴れした賊がおったらしく、
その場で立ち回って、やんごとない方々に傷を負わせるわけにもいかなかったこともあり、
騎士の上司である王女が自ら人質として自分を攫わせたのを、みすみす逃してしまったことを悔いておった。
サムライは騎士と怒りと憂慮を共有し、キウィ団子を与えて共に賊を倒そうと約束した。


さまざまなルートから海賊を探す事はできそうじゃったが、
その手段を一番持っておらぬ海賊が、
きゃつらの痕跡を見つけられぬかと海辺を渡り歩いて追ったところ、
巨大な亀甲を負った竜に海賊船団農地の小船の一艘が襲われているのを見つけ、
ソレを救ってやった。
武闘派かつ、攫われた王女の身を案じてもいたサムライは、他の者はきっと自分の足跡を追ってくれるに違いないと適当にアタリをつけ、
一時のためらいも無く、さっさと単身、助けた賊に連れられて賊が島に乗り込んでしまったのじゃ。


行った先は、集めたもの以上に最初からあったのだろう美しい財宝に彩られた小さな島の御殿。
仲間を助けてくれた礼にと、賊の女王はサムライをひとしきり歓待してくれた。
しかしどのように歓待されようと、最初の意思を曲げるわけにもいかん。
何でも攫った王女は今は無事だが、いずれ魔神に捧げる儀式にその命を用いると聞いて、
ソレだけはならぬと、やはり決意を固め、

いざその儀式が始まる折に、サムライを追って賊が島にたどり着いたシャケ、ヒゲ、胸…いや騎士と共に、
彼等と一戦を交え、見事その女王を打ち倒すことに成功した。

サムライは半分ほど喰われた桃のシロップ漬けと、今は滅びつつあり、ハイデルランドでの復権を果たそうとした鎖国文明との交易路の情報を持ち帰ったのじゃった。
騎士は王女を持ち帰ったのじゃった。
ヒゲは宝珠を持ち帰ったのじゃった。
シャケは、宝物庫に行くと、財のほとんどは、シャケ自身が情報収集の折に話を聞かれた友人に先をこされておったと言うか、
そいつが連れていた(シャケが飼っている)貴金属を食う魔の兎にほとんど食われておるという残念な結果に終わり、
世の中そううまく行かないと言う教訓を持ち帰ったのじゃった。

メデタシメデタシ。





細かい所を覗いて行けば、
黄金竜の魔神を崇める、古代都市ナイファの生き残りによる憂国復権のテロだったとか、
コレによって起きるだろう魔神どうしの勢力争いへの影響だとか、
賊の王女自身、その魔神のエージェントにそそのかされて初めてしまったにすぎない悲しいすれ違いだったとか、
水から人質を買って出たヒルデガルドの覚悟とか、
いろいろ見所はあったのですが、
全体を通して見れば「なにをするシナリオだったか」というと
へちょい昔話をするシナリオでしたという。

敵が凄い多かったので、
「シーン内の任意の相手を自分の縁ゲージに呼ぶ」技などサムライがすぐ使って、一つのエンゲージ内で殴ったり守ったりしあう泥仕合に持ち込んじゃったのですが、
おかげで条件が互角になっちゃって、基本スペックの高い敵方の法を有利にしちゃったかなぁといった勇み足などもあったのですが…。

んー。ブラフ系駆け引きに強いPLメンツではなかったこともあるし、
「どの敵を攻撃するとどういう影響があるか?」を考えきれなくなってパンクし始めて投げやりになっちゃうより、むしろよかったのかもとちょっと思うところもあり。
んー。

しかし浦島太郎のつもりで作ったPCで桃太郎やらせてもらうとは。
元ネタもシリーズ続いてるし、この手のネタはまだ楽しみに出来るのかしら?


ともあれ、遊び倒したGWでした。
いや、明日もすぐまだセッションできるけどな!
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