音楽家族

ぼくはギター。
長女はピアノに合唱。
次女は吹奏楽部に入り、クラリネットを第一に希望したのだが、ぼくの強い期待にてパーカッション、ドラム、ティンパニ系打楽器に進む。

もちろん、本人はクラリネットを手に取り吹いてみている。

ぼくは、ありとあらゆる吹奏系楽器の動画を見せ、クラリネットをやるなら、どうかサックス、フルート系にしないか、と嫁さんと共に切望した。

ちなみに、次女が希望したのは以下。
クラリネットの枠は7人、サックスは各パート1人、フルートは4人、その他吹奏系は次女の希望の中に無いが、もちろん存在している。
最後にパーカッション4人。

そこから外れると、希望者の少ない、寧ろほぼ居ない、コントラバスやホルン他に自動的になる。
諸先輩「希望から外れても落胆せずに楽しんで毎日来てください」との事。

ぼくの無知に因るけれども、クラリネットは正直、多人数のパートになるし、目立たないし、独奏には正直合わないし、真っ正直過ぎる音色だし、ソロには需要がそれほど感じられない楽器だ。
別に普段からそう言っているわけではない、クラリネットが大好きで、とても存在深く、激しく主張していて、いつまでも耳に残る、と言う人も居ると思うが、ぼくの気持ちを正直にわざわざ言うと、と言う事だ。

殆ど強要と言っても良いほど今回はパーカッションを押したのだが、次女の思惑を見抜いても居る事もあるのだ。
上記に上げた通り、現段階で枠が広く、目立たず、もちろん熟練するには途方もない努力が居る事は、ぼくもギターを弾き、ピアノをかじっていた事もあるので、良くわかっているのだけれども、安易に音を鳴らす事が出来、人数も多いので間違ったり音がひとり小さくてもそれほど目立たず、なにしろとりあえず参加出来る楽器でありパートと言う、逃避的な思惑を。
もともと、本当にやりたい部活動も無く吹奏楽部に入っている事もある。

次女はもともと水泳をやっていて、その他体操や空手、合唱とやっているが、正直、どれも自発的なものは無い。
姉がやっている、もしくは友達がやっているから入っている傾向がほぼ確定としてある。
今回も、その傾向でテニス部に入ると言うので、それは止めた。
それなら、部活をせず、今までやっている水泳なり、空手なり体操をし続けろ、と。
けれども、それはやめて部活動をしたいと言うので、では何を？　となると、吹奏楽部と言う事に。

次女はギターもピアノも手に取ってみたけれど、からっきしだったんだよなあ。

で、それなら、敢えてクラリネットを選ぶのではなく、フルートかサックスを第一希望にして、パーカッションはそのあとで、クラリネットは最後にしないか、と。

すると、あんまりにもぼくが期待をしているものだから、パーカッションにしてきてくれた。
もちろん今回は強要に近いくらい期待をしている親の悪さもあるのだが、やはり、自発的なものも無い。

にしても、これで次女がドラムを叩けるようになれば、家族4人バンドが組める。
あとベースが居ないけれども。