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2015年04月14日22:46

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映画日誌「6才のボクが、大人になるまで。」

 6歳の少年と、その家族の12年にわたる軌跡を綴った人間ドラマだが、主人公の少年、父と母、姉の主要となる登場人物4人を、同じ俳優が12年間演じ、実際に12年の年月をかけ、毎年数日ずつ撮影を行ったという、斬新な手法がやはり一番興味深いところ。
 両親の離婚、母親の再婚の失敗、カメラマンを目指すものの現実の厳しさを大人から忠告されたり、初恋など、特に奇をてらったような表現も使わず、淡々とした感じで少年の人生が描かれていく。
 主人公自身、かなりクールな性格のようだが、それでも様々な感情に振り回されるのが結構伝わってくるのは監督の技工によるものか。
 2時間40分、淡々とした描写が続きながら、あまり退屈さは感じないのも、監督の技量によるものかもしれないが、もう少し主人公の少年の成長には、メリハリのある描写があったほうが、さらに退屈さを抑えられたかもしれない。
 どちらかと言えば、高校生くらいになってからの様子が中心のようで、おそらくこの年代を中心的に撮影したようだが、やはり各年ごとに細かく撮影をして編集するのは困難だったのだろうか。
 それなら、ドキュメント的にではなく、あくまでドラマとしての編集に工夫を加えたほうが良かったかもしれないが、ここらは監督の技量が及ばなかったか?
★62点
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