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2015年04月12日18:28

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娘の入隊式

氷雨降る4月とは思えない寒い日。娘の入隊式で朝霞駐屯地へ。

朝霞の女子教育隊は全国から候補生全員を集めているので、親御さんは遠方から来た方が多い。
高校出たての18才で知らない土地の寮生活に放り込む親の心境はいかほどなものか・・・。
――にもかかわらず、式次第はおろか、当日の式開始時間を刷ったプリント一枚さえも送られてこないとは!!
もう普通の会社なら「こんなとこ即刻辞めて帰ってこい!」と言うところだ。式の開始時間などは娘が三日前にメールで教えてくれたのみだ。

ともあれ娘とは二週間ぶりの再会。
生まれて初めて制服(しかもスカート!)を着た娘は、社会人になったというか組織の人間になったというか・・・、私としてはやっと巣立ちしてくれたと実感した。夫は娘の制服姿を初めて見て戸惑っていた。
ともかく暖房ゼロの講堂で式は始まり、娘は仲間の曹候補生達と一緒に生まれて初めて日の丸の前で「君が代」を歌い、「命を賭して国を守る!」と大声で誓約書を読み上げた。

式の後は家族と一緒に食堂で会食。
今日のメニューはカレーのみ。食べやすい味付けだった。
もちろんメニューを写真に撮るのは忘れなかったが、軍事機密かも知れないww

娘によると教育隊の生活は厳しく(当たり前だが)時間厳守はもちろんのこと制服の帽子が少し曲がっていても注意される。
今日も雨が降っているのに傘を差してはいけないし、親の傘に入ってもいけないと注意を受けた。制服の上に薄手の制服コートを羽織り、娘は濡れながら私の横を歩いている。
大部屋に寝起きし、一日中教練。自分の机もなく私物はダンボール一箱のみ。日中スマホは取り上げられていて連絡も出来ない。好きなTVもDVDも見られず、土日も外に出られない。
これがあと二年続く。今度家に帰ってくるのはGWだ。その後は盆と正月のみ。

まあ・・・、たいへん宜しいんじゃないですか?
25年間、制服に縛られず毎日歌ってマンガ描いて自由に育ってきたのだから、人生あと25年間規律厳しい生活で過ごしたって構わない。

シャトルバスでの帰り際、両親に手を振って泣いている子が何人もいた。
うちの娘は「じゃあね、やることあるから」って見送りもしない。(まあ、帰ろうと思ったら家まで45分だし)
親御さん達も涙ぐんで、バスの中で駅に着くまで皆さん言葉少なげだった。

家に戻って、夫と二人でコーヒーを飲む。なんだか“ほっこり”した。これからは夫婦二人の生活だ。
夜。北海道のお祖母ちゃんに送る写真を選ぶ。
終わった・・・。ホントに本当にこれで子育てが終わったのだ。
やっと自分のことが出来るので、やるべき事は一杯あるのだが。動く気になれない。
いまはただ、疲れた。
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