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2015年03月30日22:32

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イランを巡る中東情勢の混乱に苦慮するオバマ

安保理常任理事5か国+ドイツが、イランの核開発の10年間停止を目指して最後の交渉に汗を流しているスイス・ローザンヌでの協議が、31日の期限を目前に足踏みしてつる状況には、イラン・シーア派が原因の現在の中東紛争激化が大きく影響していると、今日のワシントン・ポスト電子版が解説しています。
かいつまんで要点をまとめてみました。
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しかも、イランが大胆で野心的行動を起こしているのは、オバマのイランに対する曖昧ともとれる穏健な政策に原因があるとの批判が国内のあちこちで上がっていると報じています。来年に迫った大統領選挙も控えた政治的批判もあるようですが、今起っている中東紛争にイランがからんでいるのは事実のようです。

1) アメリカ支援で誕生したイエメン政権が、先月イランをバックに猛威を振るうシーア派武装集団ホウティに首都サマアを追われ、臨時首都に定めたアデンも危険な状態になって、いよいよサウジアラビアやエジプトなどスンニ派の空爆が始まり、今日は地上部隊介入も視野に入る事態となっている。アメリカは自軍を撤退させ、スンニ派軍に対する情報の提供と後方支援に回っている。

2) 今月初旬からイラク国軍が開始し一進一退を続けている、チクリットのISISからの奪還作戦には、アメリカの警告を無視する形で、イランが送り込んだシーア派武装集団が大きな役割を担っており、サウジなど湾岸スンニ派国が反発している。

3) シリア内戦に対するオバマ政権の慎重で生ぬるい対応が、イランの武装勢力のみならず、ISIS武装集団の跋扈まで許すスキを与えたとサウジやトルコなどの非難の声も聞こえてくる。

これらの中東情勢が難しいローザンヌ協議をますます複雑で困難なものにしていて、オバマがその対応に苦慮する姿が浮き彫りになっています。

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