時空を超えた世界、“輪廻転生”を描いたSF映画は数多く作られているが、この映画は、また違った味わいがあるのは確か。
冒頭、犯罪を阻止するためにエージェントがタイムトリップを行う、というところまでは流れが理解できるのだが、この後、数奇な運命をたどった女性の物語が回想シーンも含めて長時間続く。
これはこれで退屈はしないのだが、一体エージェントの活動とどのような関連があるのか?
中盤までは二つのストーリーが並行しているような感じだが、終盤になってようやく全ての関連が解き明かされる…というものの、いくつかの時代が交錯しすぎるし、主人公とジョンとのつながりも、わかったようなわからないようなもどかしさが残ってしまう感じ。
まあ、ルノワール的な映像美も味わえるし、あまり頭の中で無理に整理しようとしても却って混乱するだけかもしれないので、とにかく楽しむことを第一に観れば、面白いことは間違いない。
★65点
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