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2015年02月14日22:18

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沢島+小國+鷹沢+千恵蔵+ひばりの『江戸っ子判官とふり袖小僧』

娘が沢島忠と鷹沢和善に興味を持ったので、今日も一緒にフィルムセンターへ。
ひばりちゃんファンのお姉さま達で95%の入り。ラストでは拍手も湧いた。


○『江戸っ子判官とふり袖小僧』(1959/沢島忠)−−脚本:鷹沢和善。原作:小國英雄。撮影:伊藤武夫。カラー。86分。
物語は入れ子になっていて、牢屋の中で戯作者が振袖小僧の目の前で、振り袖小僧を主人公にしたラブロマンスを語るというもの。
【義賊の振袖小僧(美空ひばり)は遠山の金さん(片岡千恵蔵)に惚れてしまう。が、金さんの正体は知らない。金さんは極悪非道な偽物の振袖小僧をお白砂で裁き、本物の振袖小僧に温情判決を下す。
戯作者の語りが終わり、物語を楽しんだ振袖小僧はお白州に向かっていく・・・】
いままでの物語が嘘か誠か、この先どうなるのか?と、観客の想像に任せる余韻が残る。

鷹沢和善というより小國調で、次々と場面が変わりエピソードがくるくると展開し、殺陣も踊りもラブもギャグもいっぱい詰め込まれて、ラストではまとまって一件落着。
退屈しない展開だがドラマ性が薄くて散漫な印象だ。

しかし娘には面白かったようだ。
娘好みの脚本は、「いろんなエピソードがいっぱい出てきて最後にまとまるのが好き」などと。
――だったら小國だ。
帰りの電車の中で演出と脚本とキャメラマンについて話す。
「良いカメラマンと悪いカメラマンの差が分からないんだけど〜」
「正月にいつも『鴛鴦歌合戦』見てるだろ?あれが宮川だよ。良いキャメラマン』
「宮川はわかんない。『ロシュフォールの恋人たち』のカメラが好き〜」などと生意気なことを。(ちなみにロシュフォールのキャメラは賞とりまくりのギスラン・クロケである)

一度に全ては見られないし教えられない。とりあえず小國からどうぞ。
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