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2015年02月02日16:21

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イスラム国という呼称をやめよう!

テロを非難し、悲報に涙する以外に、わたしたちが今すぐできることがあります。「イスラム国」という名称を使うのをやめることです。
彼らを「国家」と認めている国は何処にもいないし、彼らは自分たちの国家を作ることを最終目標にして戦いを挑んできたのです。彼らを「イスラム国」と呼ぶこと自体が彼らの無謀な企てが成功したことを認めることになります。

彼らは元々、ブッシュのイラク侵攻の結果処刑されたサダム・フセインの配下のスンニ派過激分子で、シーア派のマリキ前政権の差別に不満を抱き結成したカルト武装集団です。たまたま隣国シリアの内戦に乗じて勢力を伸ばしてきた「イラクと大シリアのイスラム国家(ISISまたはISIL)」が本名なのです。
2014年6月29日、指導者バグダディが勝手に自らをカリフと称し、カリフ制イスラム国家の樹立を宣言、名称をISIS (ISIL)から「Islamic State:イスラム国」 に変えると宣言したものです。彼が自分をカリフと称したことにイスラム教指導層からも当然拒否反応は起きていますが、一方で多くのムスリムが、「カリフのいう事には逆らえない」と盲目的追従の声も多くあがっており、欧米では強い危機感が広がっています。

因みにカリフとは、預言者ムハンマドの正当な後継者の意。カリフの下にイスラム教国家を建設するのは、ムスリムにとって理想の世界ですが、10世紀にわたり空位のままで、現在のスンニ派シーア派の宗派間抗争の根源となっています。

因みに諸外国はいずれも”Islamic State”とは呼ばず、ISISまたはISILと元の呼称を使っており、日本でも「イスイス」(ISIS)と呼ぶべきだと思います。(イシスだとエジプト神話の女神と勘違いされますので)

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