http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1387
今年は檀家が5人亡くなった。
そのうち一人は映画を観ながら死にたいと希望していた。
若い時映画館で一週間連続で観に行った「アラモ」である。
名曲「皆殺しの歌」に浸りながら、デイビー・クロケット、ジム・ボウイとともに戦死したいというのが檀家の去り際の美学であった。
家族は猛反対したけれど、私は「死ぬ時は誰もが独り。希望通りにしてやりなさい」と諭した。
希望通り、檀家は病院でポータブルDVDプレーヤーの画面を見つめながら息を引き取った。
連絡をもらった時、私は個人的にイチバン号泣したシーンを思い浮かべた。ジム・ボウイが戦死するシーンである。彼は直前に黒人の奴隷に証明書を渡して解放するのだが、奴隷は主人を庇って死ぬ。続いてジム・ボウイも壮絶に散る。
檀家は生前、「地獄の黙示録」以来、戦争はより醜悪になっていき、人間性が失われていったけれど、「アラモ」は敵味方すべてが誇り高く、高潔。きれいな戦争という言い方はおかしいかもしれないが、人間の戦いはかくあるべきだと言っていた。
私もそう思う。だからこそデュークことジョン・ウェインは「アラモ」にこだわったのだ。アメリカ人として。
私は死ぬ時何の映画を観るだろうか。
「アマデウス」だろうか。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1199
懐かしい思い出や恨み言に浸ることなく、大好きな映画とともに終わる。
理想的な死に方だ。
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