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2014年12月29日20:56

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Logic; or The Right Use of Reason by Isaac Watts

Isaac Watt アイザック・ワットはHow Doth a Litttle Beeを書いている。
ハチが蜜を勤勉に集めるように、私たちも悪魔の誘いに負け怠惰や悪さに
走らないようにしようという教訓詩である。
この詩のパロディは『不思議の国のアリス』に出てくるHow Doth a Little Crocodile。
ナイル河のワニはせっせと尻尾を輝かせ、黄金の鱗に水をかけ、
にこやかにほくそ笑み、爪をきちんと広げると微笑みのうちにお魚さんたちを
顎の中に迎え入れるという詩である。

アイザック・ワットは讃美歌の作詞家としても知られている。
論理学の本をも著している。ルイス・キャロルことチャールズ・ドジソンも
論理学の本を著している。
二人が論理学の例題に出しているものが対照的である。
ハチの詩とワニの詩に象徴されているのが、ワットが推論に関して
述べている以下の文に見られる。

統治者は善悪を区別する。
神は正義の統治者であると我々は判断する。
そこから、神は善悪の区別をすると我々は結論付ける。

これはごくごく普通である。
マトモ過ぎ〜〜という感じだが、続く以下の箇所にご注目されたい。

更に続けられよう。すなわち、神は時に応じて善悪の区別をされる。
しかし、この世においては殆どないしは全く善悪の区別が存在しない。
そこで、善悪の区別がなされる世界が別にあるに違いない。

中世から既になされていた可能世界論が続いている。




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