mixiユーザー(id:465506)

2014年12月06日13:25

131 view

除夜の鐘がない国のお話

 
 毎年この季節になると、へそ曲がりな私は、イベントを1つとばして、大晦日の歌が聴きたくなる。
 とりわけ、この曲。

 The Orioles - What Are You Doing New Year's Eve (original version) :
 https://www.youtube.com/watch?v=UXR2obqi45g

 エラ・フィッツジェラルドで有名だし、イーディ・ゴーメ、ナンシー・ウィルソン、バーバラ・ストレイザンド、カーペンターズ、ロッド・スチュワート、ベット・ミドラー、パティ・ラベル、オージェイズ、パースウェージョンズ・・・と、季節ものであることも手伝って、山ほどのヴァージョンがある。
 でも、私の耳にとっては、このオールドタイミーで美しい、”ドゥー・ワップの父”オリオールズの1949年の大ヒットに勝る録音はない。

 この歌、歌い手が男性か女性かで、ニュアンスが変わってくるんだよね。
 カップル文化だから、年が変わる瞬間、だれかと2人でいたい。 それにほら、その瞬間、そばにいる人とキスするとか、してもいいとかいう習慣も、あったりするし。

 ところが、日本よりマッチョな一昔前の米国 (今もそう?) では、こういうアプローチをするのはたぶん、原則男性のほう。 で、ダメもとで意を決したもてない君 (くん) が・・・、というのが、歌の基本設定なはず。
 これを女性歌手が歌うと、解放された、ていうかお姫さまをやめた新しい女の歌、ってことになるのかもしれないけど、でも、だとすれば、「ジャックポット (賭博の大当たり、ロト7が当たるみたいな感じ?)」とか、「あなたは千人もの人に誘われてるだろうに」とか、ヒクツすぎ。 せいぜい、「ねえ、ステディがいないのなら、私とどう?」程度では。

 このオリオールズのSP盤、この曲の裏面は、「(It's Gonna Be a) Lonely Christmas」。
 彼女と別れて、「今度のクリスマスは淋しいぞー」と覚悟して、でも、大晦日もそうなるのはいやだから、あわててあちこちに声をかけて回っている、というストーリーを勝手に読み取れる、イキなカップリングだったのでした。


大晦日の晩何をしてる?

ゲームが始まったばかりで、こんなこと聞くのは早すぎるかもしれないけど
ああ、でも、やっぱり尋ねてしまう
新しい年がやって来る大晦日の晩、きみは何をしてる?

だれの腕がきみを、やさしくしっかり抱きとめているんだろう
大晦日の晩、時計がちょうど12時を打ち
みんなで喜びあって、新しい年を迎えるときに

ぼくはたぶん、頭が変になっちゃってるんだろうな
千人もの人から誘いを受けるはずのきみが
そのなかからぼくを選ぶかも、と考えるなんて

ああ、でも、ひょっとしてぼくに、ほんのちょっとでもチャンスがあるなら
少し早いけど、万に一つの大当たりになるかもしれない質問をさせて
新しい年がやって来る大晦日の晩、きみはを何してる?

WHAT ARE YOU DOING NEW YEAR'S EVE?
Wrtten by Frank Loesser in 1947
As performed by the Orioles in 1949

Maybe it's much too early in the game
Aah, but I thought I'd ask you just the same
What are you doing New Year's
New Year's eve?

Wonder whose arms will hold you good and tight
When it's exactly twelve o'clock that night
Welcoming in the New Year
New Year's eve

Maybe I'm crazy to suppose
I'd ever be the one you chose
Out of a thousand invitations
You received

Aah, but in case I stand one little chance
Here comes the jackpot question in advance:
What are you doing New Year's
New Year's Eve?
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年12月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る