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2014年11月10日00:00

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立誠シネマ

 10月28火曜日に高瀬川沿いに木屋町通を南下したのは、立誠シネマで映画を観るためでした。

 この木屋町蛸薬師下ルの地は、日本映画原点の地とされています。
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 即ち、フランスのリュミエール兄弟が1895年に発明したシネマトグラフが、明治30(1897)年にパリから日本へ輸入され、「最初の映画」であるとされるシネマトグラフが日本で初めて投影されたのが、ここなのです。当時この地には、京都電燈(現関西電力)があり、その場所で日本初の「映画」の試写実験が行われ、成功したのです。
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 その後、昭和3(1928)年に至り、この地には京都市立立誠小学校が建てられました。
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 高瀬川に架かる石橋が玄関口となり、アーチ型の玄関や装飾を施したバルコニーなどの意匠を凝らした外観を持つ斬新な建築でした。
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 内部は漆喰の壁に木の床が敷かれていました。
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 小学校は平成4(1993)年に閉校しましたが、木屋町通りの中心に位置し、河原町・新京極・先斗町(ポントチョウ)にも近い京都一の繁華街だけに、以後も自治会行事やイヴェントの拠点として積極的に活用され続け、現在は「元・立誠小学校」として、春の「高瀬川桜まつり」、秋の「まなびや」など地元主催の催しを始め、演劇・音楽・展覧会やフリーマーケット等の行われる場となっています。
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 そして平成25(2013)年4月には、日本映画発祥の地である事に因(チナ)んで、「立誠シネマプロジェクト」が始動したのです。これは、京都の映画製作・配給会社シマフィルムと、東京で映像制作・配給・ワークショップ事業を手がける映画24区、そして京都市が共同運営の形で旧教室内に特設シアターを設け、マイナー作品を積極的に上演する試みでした。
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 このプロジェクトは、京都市内の小規模映画館が減少している中、市民の支持を集めたため、平成25(2013)年4月からは常設施設としてリニューアルされたのです。
 シアターと言っても、階段状の座席に安物の座椅子を並べただけですから、1700円の料金はボッタクリのようなものですが、他で観られない作品ならば文句は出ませんわね。
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 さて、作品の話は明日に回すとして、ここより南方の高瀬川の写真を載せておきましょう。
 八之舟入です。
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 十軒町橋です。
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 九之舟入です。
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 ここまで来れば、阪急河原町駅は間近です。
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