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2014年09月27日17:37

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大植さんは今、闘う必要はないのかもしれない

いみじくも、そう書こうとしていたら、京都百科さんに指摘されてしまいました。

大阪 フェスティバルホール
大フィル定期2日目
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」

今日の演奏は、何時もの定期席。やはり、低音がよく響くこのホールの音はここの方が堪能できます。

そこで聴く2日目の悲劇的は、昨日よりもずっとこなれた、そしてずっと熱を帯びたもの。オケの気合も入りまくりで、それゆえの事故も昨日より多かったのはご愛嬌。

こっちも、大植節に慣れたせいもあって、昨日はどうしてもしっくり来なかった3楽章クライマックスのアッチュレランドを重ねた末に到達する平穏の愛の地平がストンと胸に落ちる。この風景を、大植さんは描こうとしていたんだ。

四楽章は、昨日にもまして圧巻の聞きもの。でも、そこには音楽のドラマがあっても、大植さんのドラマは聞こえて来ない。それは、京都百科さんが言うように、有る意味大植さんの今を反映しているのだろう。と言うより、そんな彼とあの頃を共有していけた、自分の幸運と思い出を愛おしく思うべきなのかもしれない。

演奏を聴き終わった時、来年、大植さんは定期を振らないのではないか、と言う思いがふと頭をかすめた。そのことをここで告白しておこうと思う。

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