この前、本に対して初めて酷評を頂戴した
。
商業出版した以上、不特定多数の人が読むのだし、
かならず酷評は来るものだと思っていたが(汗)
……。
指摘内容は、最も想定内の内容である。
研究者や学者の方は同じように感じると思うので、
私の考えを書き綴っておくことにした
メソ気象の研究者からのメール。
大雑把にはこんな内容であった。
内容の厳密性や表現方法に賛同できない。
スーパーセル、爆弾低気圧などの刺激的な言葉の定義がさっぱりわからない。
ゲリラ豪雪、ピンポイント豪雨、ミニスーパーセルなど
新設用語・造語も多く、しかも定義づけがされていない
科学書としていかがなものか……
といった内容が厳しめの言葉で書かれていた。
私は、以下のように返信した。
本書では、気象エンターテインメント、
とにもかくにも、楽しく親しみやすいことを目指した。
わかりやすさ重視のため、些か厳密性が犠牲になったことは否めない。
多くの読者は、定義などにはあまり興味がないだろうと思い割愛した。
勉強嫌いの中学生くらいの子でも読めるよう、
なるべく科学書っぽくないテイストを目指し、
「気象は堅苦しいものでも難しいものでもない」というメッセージを込めた。
尚、私の不勉強や表現力不足に起因する部分については改正する。
と……。
著者は往々にして、自分の書籍を「子ども」と表現する。
子どもが不始末をしたら詫びることは必要だが、
「うちの子は腐ったミカンじゃないんです。ダイヤモンドなんです
」
と言ってやることも絶対に必要だ。
(もちろんモンペにならないようTPOを弁えて……)
今回、私は主にそういう立場を取った。
乱暴な言い方をすれば、
正確な知識なんて、どっか見りゃ書いてあるし、
私がそれを伝えることに、あまり価値を感じていない。
何はともあれ、興味を持ってもらうこと。
おもしろいと思ってもらうこと……。
興味を持ったら、クラシックな教科書で勉強するといいと思う。
興味をそそるのが私の仕事で、
そこから先は、おそらく私の担当する仕事ではあるまい(笑)。
と開き直ってみる
尤も「大雑把」というのは私の大きなウイークポイントであることも確か。
プログラマの新人時代に、
「あちこちいじくってたらプログラムがおかしくなりました」
と上司に報告したら、発狂されたことがある
。
どこをどのようにいじったら、どのような症状が出たか、
を報告するのが、本来の科学的な態度なんですよね……。
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