スティーブン・ハンターの新作Sniper’s Honorを読んだ
前作のThird Bullletではケネディ暗殺事件を調べていたジャーナリストがひき逃げされたことから、事件が発生したのだ。
今回は世界第二次大戦時に最強のスナイパーで「白い魔女」と恐れられたミリ・ペトロバが歴史上から抹殺されていることから調べ始めたのがワシントン・ポストの記者キャシイだった。
彼女はスナイパーだったボブに「白い魔女探し」を協力してほしいと依頼し、ボブがウクライナに行くところから始まるのである。
70年以上前の話で、何も心配ない取材と思われたが、事実は簡単ではなかったのだ
ウクライナで当時ナチス、ロシアの激しい戦闘が繰り広げられた場所であり、特命を受けて世界最強のスナイパーで、最高の美人だったペトロバが派遣されていたことがわかるのだ。
彼女は当時ヒットラー、スターリンの両者からも恐れられていたのだ。
その彼女が「暗殺指令」の任務を果たしたのか、それとも殺されたのか、全く分からないのである。なぜ、歴史から彼女が消えたのか?
取材中に夜中に車で追跡され、銃撃されるが、相手の車に体当たりして逃げたのだ。
そして、Third Bulletで会ったロシアの元スナイパーから「アメリカ人がお前を狙っている」と警告されたのだ。どうしてアメリカの情報機関が、モスクワのギャングを雇って襲うのか?どうしてモサドが関係してくるのか?
話は1944年7月のペトロバの暗殺指令と同時進行で、ボブの事件が流れるのである。
2冊を同時に読んでいるような気分になれた。
しかも、終わりも気分よく、うれしい結末なのだ。
やはり、話の流れはスピーディで気持ちよく読めます。
ハンターフアンには楽しめる作品です。(414頁)
「いつもこうなの?」とキャシィにきかれ、ボブは
In a gunfight everytime is the first time.
ぜひ楽しんでください
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