連休中の４セッションを

書き溜める暇もなく一気に４シナリオ分メモするのはさすがにできねぇ。
とりあえず前半２回分のメモだけ。



土曜日はＳＷ２、紅茶氏ＧＭ。ＧＭが、シナリオ終わったことに安堵する様を見せちゃうと、主導権の弱さがにじみ出ちゃうというか。の巻き。
日曜日はウォーハンマー、ましゅまろまん氏ＧＭ。い、一回だけならだいじょぶですって！（←ヤクを決めようとするＰＣ）の巻き。
（この日記ではここまで）


月曜日はカオスフレア、アンクィス氏ＧＭ。この話で一番非人道的だったのが誰なのかとか、あんまりみんな考えないのかしらの巻き。
火曜日はＢｏＡ、悪太郎氏ＧＭ。ベスハーレムが順調に拡大しているの巻き。





さて、新歓前のほぼ最後のリハーサルとなったＳＷですが、
どんなもんかな？

見た感じ、教えたら教えた分の何割かは改善はされてる…ような気は、心持ち、してはいます。
説明の順番だとか、
新入生がどんな様子だったらどんなフォローをしてあげよう、とか。
（ルールがわかってないのに聞こうとできない子等に、こちらから声をかけるその他）


「○○をやれ」といったとき、その「（効果的な）○○のやり方自体がわからない」ということが
結構本人には気づきにくい問題として後でのしかかることも多いですし。
……「下手なままの反復練習」という全く非効率的な方法しか知らなくても、
”○○”に対して努力してる感じにはなっちゃいますからねえ……。
セットで「だめなやり方」とか「いいやり方」の具体例を出さないと、みたいな話を始めると
「教え方の体系化」の話に戻っていくんですけども。




……多少学んでくれてはいるようではあれ、
しかしちょっと進捗が遅い感じもしますが、

まあなんというか、サクラを誰がやるとか、プレゼンとシナリオの内容の合わせとか、サマリーの作成とか
「シナリオ運営する」以外の、もっと具体的な作業や方針が指摘され始めたの、このほんの一月あまりだもんなあ。
サークル全体の見通しが甘いと単に言っていいのかしら。
運営さんがた、新しい合宿先探したりとか結構忙しそうにはしてるんですが。






今回は、それに加えて
しっかり「会話が弾む系問題児」への対処というテーマを含めてやってみた、ということで
また別の弱点も（本人達にわかる形でも）浮き彫りにはなってきているわけです。


ゲームと関係ないことまで含めて、自分の喋りたいことを喋り続けようとする系の子をハルク氏が、
ちょっとでも疑問に思ったことをすぐに質問はしてくれるものの、その疑問が晴れるまでその問題に固執しちゃう系の子を私が、
という感じで
なかなかにてんやわんやしてしまって。


この辺への対処、対応にずいぶんエネルギーを食われていたので
前回とずいぶんと環境が違うので、比べてどうだった、と一概に言える感じでもないですが……。




この辺は結局、
卓内の発言や会話を「いい意味で制御する」ということに尽きるわけです。
新入生の言葉を、例えば止める、黙らせる、といったネガティブなもの以上に、

「楽しいと言わせる」「（クリアのための）○○がしたいといわせる」「そうしたことで頭を満たしてあげる」
というような「制御」をしていく必要があるわけで（言っちゃえば、”面白い”と思わせる、という言葉に帰結する限りなのでしょうが）

実のところ、
これは単に「ＧＭがシナリオの主導権を持つ」こととほぼ同義なので
「ＧＭが自主的に能動的に、シナリオを運営するのだ」という前回の議論と同じになってもきて。


だから、
「新入生に対応する」ことにエネルギーを使ってしまっていると、
つまり主導権を新入生に握られてしまっていることになるわけで。

言葉を「返す」ことに腐心してしまっているとなると、
結局「自分から会話を始める」、「言葉を作る」ことへの苦手意識、みたいな所から離れられていないのではないか云々。


シーンの語りだしはともかく、
「ＰＣが○○してくれないと、シーンを××に持っていけない」（ので、ＰＣに対応して返す言葉だけでなんとかシーンを制御しようとする）ためにシーンを延ばしがちになってしまう
なんていう例もみますし。


しかしこれどうなのかなあ
１年で誰もが学べるものでもないし
新歓のセッションレベルの妥協点ってどの辺なんだろう毎年。


まあ言っても次の土曜日が審判の日になりますから
今どうこう言ってもどの程度何ができるって話じゃないですがねっ。




日曜日なんかそうなんですが
ウォーハンマーなんかをやっていると、
悪い意味での「ＰＣに対応する」なんて事は
ＧＭたちあんまりやってない様には感じますね。

ＰＬたちが、「シナリオのほうに対応」せざるを得ない。
機転を利かせるのは「シナリオに対応しようとする」からですし、
その結果何が起きるか、というＧＭからの描写はすべて
「その描写に対して、またＰＬに対応させるため」に吐かれていますし。


やりたくなさそうな仕事をＰＣに任せるのだって、
その無茶振り描写が、ＰＬから見て「面白いもの」だったら当然ゲームとしてはありなワケです。

シグマー神殿に仕え、仕事ぶりを認められて最近入信者にランクアップできたＰＣが、
上司に呼ばれて、
内密な件で悩んでいる関係者を紹介される。
↓
その神殿関係者は、ＰＣと落ち合う部屋で顔を合わせ、挨拶をそこそこすると、
内密な話でもあるし、周りに人がいないか確かめ、
扉に鍵をかける。
↓
病で身罷った、貴族のご子息の葬式について、問題を抱えていることをＰＣに打ち明け、彼が冒険者としてそうしたトラブルを解決していることを褒め称え始める。
↓
ＰＣが嫌な予感を得始め、「そんなやんごとない事情に、なぜ私のようなものが呼ばれたのですか？」と聞く。
↓
関係者、扉に二つ目の鍵をかける。
↓
「このところ立て込む葬儀事業の忙しさゆえに、遺体の補完や輸送を外注で行う場合があるのだが、そのときに貴族のご子息の遺体をほかのものと取り違えられたようで、しかもそれが召使の一人にばれている」
↓
大変ヤバイしめんどうくさそうな仕事だと確信し、ＰＣが「全く、私の手に余る事態のように感じるのですが！？」と、声高に疑問を述べ始める。
↓
関係者、扉に三つ目の鍵をかける。
↓
ＰＣ「くそっ（侵入者への警戒じゃなくて）オレを逃がさないつもりかｗｗｗｗ！！！」




「なぜそんな仕事をわれわれがしなければならないのか？」
的な、
いわゆる「冒険者が依頼を蹴ってくる問題」は
今でもメジャーな問題だとは思われますし、
こうしたときに、
高圧的に脅す、
ＰＬが意図していない、しかしＰＣにだけとって「仕方がない理由」を急にでっち上げる（≒ＰＣとＰＬを乖離させる）、
といった、蹴ってくるＰＬに対して「対応」しようとしてでる苦し紛れの描写は
多くＰＬにシナリオへの悪印象を与えるか、
「しょうがないなあやってやるか」みたいなＧＭへの同情を生んだ挙句、
主導権をＰＬに取られる、といったヒエラルキーの破綻を生むか、
といったことになりがちです。


しかし、
「この依頼がいかに面倒くさく、断りたいのにしかし断りきれない」
という現象そのものをどうやって「ＰＬに」楽しませるか。
これを最初から念頭において描写をするなら、


例えば上記のような、
叙述的に、複数回にわたって、対応ではなくシナリオに用意された言葉として
「鍵をかける」といっていくだけで、
自分が閉じ込められていっていることに対してＰＬは楽しくなってっちゃうわけです。


こうなれば、ＰＣがいくら「いやだー！」と叫んでも
それを断りきれず、なし崩しに仕事を請けさせられてしまうこと自体を「ＰＬは」楽しんでしまうということになり云々。



……
シナリオ自体は、久しぶりのダンジョンもの。
遺跡を再利用した、無縁仏用の地下墓地を、
間違って埋葬されちゃった貴族のご子息の遺体を求めていったりきたりするのが冒険のメインでしたが、


ソコへ行く前からして、

・神殿でなぜ葬儀が立て込んでいるのか？
↓
・都市内で、コカトリスのくちばしから出来た（嘘）らしい「コカイン」と呼ばれる薬物の中毒者が急速に増えていて、時代背景も相まって、取り締まる方法がなく、犠牲者が出ている
（ほかのＰＣなど、無知識ゆえに手を出しかけていたり、実際に家族がガンギマリになってドブ川に走ってったりしている）

とか、

・何処に埋めたかの記録もまともに辿れず、カタコンベをなぜＰＣたちが”探索”しなきゃいけないのか？
↓
・墓守が嫁さんを亡くして以来（よりひどい）酒びたりになって、サインする以外の仕事をしていないため、埋葬は業者が自分で勝手にしに行く有様なのだが、
こうなるとその「業者」が無数であり、誰に話を聞けばいいのか辿れなくなってしまう


なんていう
面倒くさい背景を通過しなきゃいけないあたりましゅ氏らしいというか。



そしてダンジョン攻略中、
薬物の袋を持った邪悪な獣人の死体などが見つかったりして。

・で、薬物は何で都市に流行っていたの？

の部分に類推が出来上がっていくことになり、
ダンジョンをクリアした後も、薬物事件をまた別個で手がけなければならないだろう事に見通しが立っていくわけです…。



しかしダンジョン探索はひどかった。
ループした構造のダンジョンに、無数の枝分かれルートがある
（つまり、選んだ道によっては、ほかの場所の探索を終えなくても、かなり早い段階で目的の地点にたどり着ける可能性はある）のですが、


２０個以上あったと思しい行き止まり地点をチェックし続け、

とうとう最後まで、正解ルートを全ハズし！

すごい見つけにくい隠しルート・隠しお宝まで見つけながら、
マップ完成しちゃったよ！（殺人神カインの精緻な宗教画とか見つけちゃった！コワイ！）



とりあえず前半分はこんなところで。