http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=22513
昔、東京国際ファンタスティック映画祭で観て、笑いころげたことは今でも鮮やかに蘇ってくる。その後、VHSで販売、レンタルされて当然ゲットしたのだが、現在に至るまでDVDになっていない怪作だ。まあ、自分の珍宝としゃべるサド侯爵の物語だからイロイロと難しいのだろう。
この侯爵のカオが脚本を担当したローラン・トポールに似ているのは、決して偶然ではない。
トポールといえば、小説家、イラストレーター、俳優・・・とマルチに活躍した“異才”で、特にヘルツォーク監督の「ノスフェラトゥ」での狂演は忘れがたいインパクトがあった。
イラストはエログロナンセンスがメインで、彼がホネのズイから皮肉屋であったことをうかがわせる。イラストと短編小説をまとめたカフェ・パニック(創元推理文庫)は読んで楽しい酒飲みたちのシュールなほら話の数々だ。
カルトアニメとされる「ファンタスティック・プラネット」はイラストだけでなく脚本も担当している。
「ファンタスティック・プラネット」の次に我が国で公開された映画で脚本のウデを披露したのが「マルキ」である。
トポール流の「下品な笑い」が突き抜けてしまって、純粋な美しさに昇華しているのはまさに驚きだ。
そしてフランスの艶笑ものはシュルレアリスムに通じる自由さがあることをいつでも思い出すことだろう。
VHSは残念ながらノイズが入ってしまって視聴にたえない。字幕なしでよければクリアな映像のDVDがある。興味のある方は犬神図書館まで。
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