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2014年04月12日19:34

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新作に至るユメ、「エルベ(Erbe)」。

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毎朝血圧の測定結果とともにユメの報告もしているのだが、たいていが目覚める直前のものである。その前に見た長めのやつはあまりにもトリッピーすぎて、ユメのなかの私が理解しようとまとめられなかったものばかりである。従って文章にしにくい。

でも今までに書いてきた作品のなかで執拗に繰り返されるオブセッションは、そういうユメから回収してきたものを整えたものである。

従って、私が熟睡しているあいだのユメは宝石の原石のようなものだ。見つけたら注意深く足の指のあいだに隠し持ってこの世に戻らなければならない。そうしないと、あっという間に忘れてしまう。

今回はおヒルとナチスの略奪美術品について話していて(ソースは以下の記事)、

http://www.afpbb.com/articles/-/3002627

元ナチス親衛隊のドイツ貴族が子供たちのうちただ一人に与えるとする隠し遺産のユメを見たことを思い出した。真っ先に上に貼ったフェルメールの「ヴァージナルの前に座る女」が現れ、なぜこれなのか当惑してしまったが、映画「レガシー」に出てくるようなしわくちゃの手が絵を指さして、

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「あの絵には隠されたものがある」と告げて絶命する。つまり“隠し絵”である。フェルメールの作品は隠し絵の作品と言われるほど、多くが謎を秘めているのだ。そしておヒルはフェルメールではないけれども、略奪絵画を隠すために自ら上に重ね塗りして絵を描いた元ナチスがいたことを話してくれた。そのイメージがユメのなかで「発酵」して融け合っていた。

そして貴族の子供たちは奇妙な面々だった。一卵性双生児の少年二人、成長が停まった少女、サリドマイドによる変形で両手両足を切断した少女、小人症の少年・・・そのままサーカスに出られそうなので、領地に住む村人たちは「○○家のサーカス団」と陰口を叩いていた。そのなかでイチバンの器量よしのカミラは当然養女であり、レーベンスボルンから引き取った少女である。そしてつがいとしてもう一人少年が引き取られていたが、こちらは家族のなかでイチバン醜かった(事故によるもので奇形ではない)。

レーペンスボルン

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%B3

貴族直系の子供たち、養子の少年少女、果たして誰が遺産を継ぐのか。絵画ミステリーと家族の陰惨なドラマが絡み合って物語を紡いでいく、これは作品になるとユメのなかの私は記憶をしっかり足の指のあいだに隠して、にらみ合う彼らの前からフェードアウトしてきた。

乱歩、横溝、ブニュエル、ホドロフスキー、リンチなどなど、私のなかで融け込んだエッセンスを私自身のエキスとして搾り出す。タイトルはドイツ語で遺産を意味する「エルベ(Erbe)」。

後、一卵性双生児の少年二人には左手と右手の小指がない。彼らが共有して使っている部屋にはホルマリンの瓶があり、そのなかには二股になった小指が保存されている。その小指で彼らは元々シャム双生児だったことが分かる。


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