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2014年03月23日23:21

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舞台「幽霊」プチ感想

 ドラマ、バラエティ、ラジオ、紙媒体・・と
幅広く活躍している松岡茉優ちゃんの
初めての舞台出演となる演劇
「幽霊」を観に行ってきました。
(伊豆では橋本愛ちゃんが一日駅長を
していたというが)
 ノルウェーの作家の
イプセンの原作。金持ちの妻・
頭脳明晰な女主人(安蘭けい)と
その息子(忍成修吾)、女主人の
相談役(吉見一豊)、松岡ちゃんは
女主人に仕える若き女中役で出ています。
松岡ちゃんのお父さん役には、旅番組で
お馴染みの阿藤快。
 世間も羨むこの金持ち親子。世間からは
何不自由なく幸せな家庭だと思われて
いましたが、実際にはかなりドロドロな
内情で夫婦愛も破綻していて、親子の
愛情も風前のともしび。世間体、
常識という名の「幽霊」に身動きが
とれずに四苦八苦している登場人物たちが
どことなく可笑しく思えてきます。
 松岡ちゃん演じる女中と、その
息子には衝撃的な事実があるのです。
 安蘭さんを始めて見ましたが、
頭脳明晰な姿、あまりに息子を愛し過ぎる
ため冷静さを失う姿を見事に演じて
いました。
 松岡ちゃんですが、主人の前では
礼儀正しくキリッとした姿を見せるが、
尊敬していない父親の前ではかなり
悪態をつく、真逆の姿を、初舞台とは
思えない程の演じ分けをしていました。
この女中、主人の前では従順さを
装ってますが、かなり上昇志向が
強い人物。あまちゃんで演じた
入間しおりよりも、数倍上昇志向が
強く生命力も強い女性を
活き活きと演じてました。
 その演じ分けと、強い上昇志向が
自然とにじみ出る演技、その
役に自然となりきれて違和感がない
ところにテレビや舞台の演出家たちが
彼女の才能を認めている理由だと
思います。
 この舞台も、人間の必死さが
逆に笑えますが、「万獣こわい」と
同様、ハッピーエンドではないため、
見終わった後は、
人間の業の深さを思い知り、
気持ちがドヨンとなりました。
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