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2013年11月21日19:56

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昔のように、名曲喫茶でひと時を過ごす

今日は、ふっと喫茶店によろう、と思った。まあ、そんな時間に帰れたということが大きかったわけだけれど。

帰り途の途中駅の改札を出たところに、果琳という喫茶店があるんです。これが、今時流行らない、昔の名曲喫茶の空気をのこした店で、まあまあ気に入ってるんですよね。

でも、コーヒー一杯450円から。ウィンナコーヒーを頼んだけれど、650円もするんですよね。今時、これだけのお金を出して喫茶店にコーヒーを飲みに来る人がどれだけいるか、という話。結局、そのせいであの愛すべき堂島のMUSICAも閉まってしまったわけだし。

扉をあければ、いきなりレオノーレ第3番が迎えてくれる。ああ、こうだったよね、こういう店では、ベートーヴェンかブラームスがお約束だったよね。

昔のことを思い出す。大学生のころ(もう30年も前だ)、薄暗い店の中、一人でソファの椅子に腰をかけて、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタを聴きながら、濃いコーヒーの匂いに浸りつつ、分かったか分からないかすら分からない難しい人文系の書籍を、眉間に皺を寄せながら読んでいたよね。

京都に行けばそんな空間がいくらでもあったのに、自分の大学がある大阪にはなかなかないことを嘆き、そしてわざわざ京都にまで出かけて行って、丸善に寄って、駸々堂に寄って、オーム社に寄って、気に入った本を幾つか買いこんで、ミューズの二階に上がって行ったんだ。

みんな、無くなってしまったけどね。。

あの頃がとてつもなく愛おしく思える時がある。もう一度あの時間の中に身を置いた時、僕は一体、何を求め、何を愛し、何を得ようとするのだろう。
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