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2013年11月06日19:55

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パニック漫画の傑作、「滅びの笛」。

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高校生カップルは漫研において「漫画バカ」と呼ばれるほど、多くの漫画を読んでいる。しかし、SFが「テラフォーマーズ」、ホラーが「彼岸島」、ギャグが「よんでますよ、アザゼルさん。」と言っているあたり、まだまだ甘い。SFのうちのパニック漫画では何を思い浮かべるかなと聞いたところ、「日本沈没」と答えたが、あれは正しくは終末漫画である。そして細かく言ってしまうと、ディストピア漫画の代表作が「デビルマン」なのだ。

我が国におけるパニック漫画の傑作は、西村寿行原作、田辺節雄作画の「滅びの笛」にトドメをさす。ドブネズミの大群に食われる恐怖よりも恐ろしかったのが、パニックで変貌していく人間たちの姿であった。そのあたりは望月峯太郎先生の「ドラゴンヘッド」も全く足元に及ばなかった。

Sさんが感心なことに田辺節夫先生の絵柄が望月三起也先生に似てると指摘してきたので、元アシスタントだよと教えた。映画化された「ワイルド7」からちらっと原作に目を通しただけだというのに、なかなか目利きだ。

要は、どれだけの量を読み込むか。その点で、二人は犬神図書館を神殿と仰ぐようになり、毎日の日課であったBOOKOFF通いはぱったりやめたとのことである。

確かに犬神図書館には「滅びの笛」はあるが、BOOKOFFにはまずない。
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