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2013年05月29日16:05

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魔神と和解する勢というか

「邪悪」、「異端」といったものを
信仰をもったままで、どこまで容認できるかみたいな(各PCの)持論を
ちゃんと展開できる機会が
チョコチョコ得られてホクホク。


土曜日はBoA、ハルク氏GM。人って死ぬのよ。それをただ受け入れても、ただ否定しても、この真教の世界で医者なんて出来やしないわ。の巻き。
日曜日はBoA,悪太郎氏GM。悪いなぁレイ、お前の魂しばらく解放できそうにねぇわ。殺せねえもん、オレじゃ。の巻き。


土曜日のGMであるハルク氏は
私のように御呼ばれで参加している学外組の二年目ですが、
学内で平日たってる卓には参加できないことを含めてまだまだ経験は浅め。

にもかかわらず、結構意欲的に卓を立てたりするのですが、
何しろ時期が新歓直後なので
新入生がきてアタフタする可能性もあわせて
私にサブマスターを兼サクラを依頼してくれたところ


特に新入生がBoA卓に入ることもなく
経験者ばっかり集まってきたので

まあ、じゃあ色々もういいやw。

と言う感じになって結局普通にPLとして遊ばせてもらいました。
時間管理のフォローも私の役目でしたが
経験者しかいないなら、時間一杯まで使ってサイコロ振って
エンディングはファミレス行く道すがらとかで充分だろう的な目論見でだいたいどんぴしゃ。
……いや、ちょっとオーバー気味。PCに防御奇跡余ってるのに、敵の万能奇跡を全部復活に使うこたないだろうGMっ。
PCのデータ運用の最適化以上に、
敵のデータ管理どころか運用方法にも、セッション中だからと遠慮せずもう少し口出しすべきだったかな。
あと10分は楽に稼げた気もする。

その後、まだサークル室が開いていたので結局エンディングはそっちに移ってしっかりやっちゃいましたが。



お話の題材は、
真教世界内における外科医療の扱いについて。

……というか、「アスクレピオス」を大体そのままやろうっていうお話ですね。ジャンプでやってたあれ。

つまり、古いキリスト教っぽい価値観だと、
人間の体を切り裂いて治療すると言うのは、異端的行動であるというところが争点になります。

外科医療の技術を秘密裏に持っている青年が、
当時の常識では不治とされる病を持つシナリオヒロインを助ける力を持っているのですが、
青年自身、異端審問官に追われており、
つかまれば火あぶりでしょうし、彼に治療されたとあってはシナリオヒロインも異端の仲間入りかもしれません。


異端審問官とともに「切り裂き魔」を調べていくうち、真実を知り始める古井氏PC1,
病に悩まされるヒロインが、切り裂き魔に狙われているということを知って、警戒する私PC2,
青年に命を助けられたことがあり、しかし今切り裂き魔と呼ばれている青年にどう接するべきか迷う、しきい氏PC3,
青年の一族に仕え、攻撃的な世情から彼を守る任を父から受け継いだ、そらりぅ氏PC4。



まあ、

ヒロインを治させる

異端審問官に見つかる

審問官が、全部一緒くたに殺そうとしてくる殺戮者なので、戦うことになる

なんとかして事後処理する

という
たとえ新入生がいたとしても、さほど迷うことのないシンプルな構成にはなっております。


せっかくだったので、
似たような外科知識に傾倒していきながら
最後には殺戮者になっちゃった師匠をもつ、
天慧院の修道魔術師で挑ませてもらいました。アクシス・オービス・マーテル。


これ、ヒロインの不治の病を∵再生∵でシナリオ開始時に治しちゃったらどうなるのよ
なんて話も出回りましたがw、

まあ、それを使って話を面白く出来るほどの力はまだ彼にはないところですし、

オレ自身、神から賜った奇跡を、そんなまだ殺戮者による悪徳も起きてないトコロでヒョイっと願って使っちゃう
そんな”聖職者”というのがいまいちピンとこないので、
そんなことはしなかったぜ……!
悪太郎さんじゃねえんだ……(一度やられたが面白くなりそう、というかしてくれそうだったのでその時は通した覚え)!


こちらの師匠の話は
たしか「解剖医ハンター」(「ドリトル先生」や「ジキルとハイド」の、半分がたモデルになったっぽい変人医師の漫画)が出てたコロに悪太郎氏がやったものだったので
これも元ネタありといえばそうなんですが、
キリスト教と外科医学の関係というのであれば
少年漫画よりずっとシビアな描かれ方をしているものでしたので、
(人体への興味のあまり、気に入った人間の死体標本が欲しいので、彼が死ぬまで人に見張らせたり墓暴いたりは茶飯事だが、そうした行為によって当時最高の解剖学知識を持ちえていた、とか、標本倉庫≒異端の倉庫は本人以外にはとても見れたものじゃないおぞましいものだったとか)

そういう師匠のもとについて、
過呼吸になりながら人を救う術を研究した経緯のある私としては

とにかく目の前の人を治したいんだ!で必死になっている”切り裂き魔”の青年に対して、
むしろ先輩風びゅーびゅー。

ヒロインにできてた腫瘍とか切除できたのですが、
そういうのの後処理にさほど興味がなく、「なんならあなたがお持ちになりますか」なんて青年が言ったり

異端者が里に出てくるだけで傷つく人が増えたり、
といった現状に対して
自分の行動にどうにも迷いを見せることの多い青年が
古井氏のPCにお叱りを受けながらも頑固にその迷いを持ち続けようとするようなので、


今でもいくつか現存する、
「未来の人々のために、師匠の残した資料・標本」的なものなんかを紹介して
外科治療で人を救うということへの覚悟をもう少し持ってもらおう、的なエンディングに。


うん、普通に遊んでますね私。




日曜日は

メイド長がお嬢様の愛らしさを前にして溶けた話(?)で
未解決であった伏線
「キャプテン・シーマンの宝」のその後、についてのお話だったのですが



ブレダ王国の裏社会に勤める、「敬虔な真教徒である悪人」という変人PCを呼んでもらえたのです。
デクストラ・ウェントス・ルナの女性。


しかしこのキャラ
そこのトップであるロート・スタンベルク夫人、通称「奥様」が、実は魔神であることを
ごぜんぜうな氏のPCの死によって知ってしまい(魂が転生せず奥様のとこに飛んでってしまった)、

敬虔な真教徒としては、「奥様」を鉄砲でハジきに行かなきゃならないなあ

というところで、前回最後の登場を終えていて、

ちゃんとその「奥様」を鉄砲でハジきに行くところから始めてもらえました。


あらすじ。

キャプテンシーマンの宝のうち、
「頭蓋骨の大きさと形をしたダイヤ」だけは
買い手が付かずにPC1の手に残っていたが、
依然まことしやかに「まだ、シーマンの宝には残りがある」といううわさが囁かれる中で、
ダイヤの持ち主であるPC1は、
似たようなダイヤがもう一つ存在しているのではないか、という情報に行き着く。

そもそもこのダイヤ、シーマンと契約した魔神バルカンの依り代であり、
コレがもう一つあるとなれば、それだって何らかの闇の儀式に用いられるものであるに違いないのだ。
もう一つのほうも探し出すべきだし、
今手元にあるものも、何に使われるかわからない。
調査を進めるとともに、今手元にあるこのドクロダイヤを破壊できる人材を求めて、冒険者の宿に向かう。
そこには、「死刻+岩石割り」をもって、あらゆる物体を自分の思う瞬間に粉砕できる拳を持つアクアがいるのだ。




さて、
ブレダの裏社会に身をおきながら、
その主人である「奥様」に銃口を向け、
しかし倒すことなど到底叶わず転移装置で外に放り出されてしまった
「紅い伝書鳩兵団」の団長、PC2は
刺客に追われながら、いく当ても仕える主人も失い、
ふと昔の仕事中に知り合った「没落した主人に、しかし己の剣をささげ続けていた、ある一人の剣士」をふと思い出し、
己の現状との対比に興味を覚えてか、ふと彼の住む地に足を向けた。



……なんでも、
このNPCの「剣士」の生き様に対して、PC側から一過言もてるキャラといえば、
ウチの団長が一番だろうという理由で呼んでもらえたそうで。



この団長、もとはエステルランドの犯罪結社「ブルーダーシャフト」に所属し、そこの頭領に心酔しきっていたのですが、

この頭領、地味にハイデルランド国王の血を引いており、その使命感から先の三王会戦に部下ともども参加して、ウニオンの戦線に大いに貢献しながら命を散らせているのです。

いまでもこの頭領の帰りを待ち続けているルナは多い、カリスマの高い人だったのですが、


「裏切り者を許すな」が一番大きな掟である裏社会において、裏社会を捨てて表の戦いに参加したという
頭領自身のの大きな「裏切り」に対して、
これをやはり許してはいけない、という彼自身の命令で、
頭領にとどめの一撃を放ち、
そのまま逐電した、

そして次に活動を始めたのは、おなじ裏社会でも、敵国の組織であるブレダのシュピーラーガッセであった

これが私のPC。という展開をチラっと以前にやれたこともあり



まあ、一人の人間のために鍛えてきた技術の最大の晴れ舞台が
その人間を殺すために使われたし、
彼に仕えるために組織を裏切った形になった、という
自分と自分の技術の迷子っぷりを楽しむように、
イグニスやめてウェントスになったような女性ですので、

かてて加えて、
自分の信仰のために新しいご主人さえ裏切っておん出てきたわけですし


今回のシナリオに出てくる剣士さんに対しては
確かに一過言くらいは持てそうです。



……
それ以上に、
そうして主人に仕え続ける彼と話せば
自分の行く先を考えるに良いと思ったところもあるのでしょうけども。



どくろのダイヤは、
結局二つを1対とした単なる割符でした。
二つあわせると呼応して輝くので、
これを合図として、キャプテンシーマンの宝物庫に入ることが許される。

で、この宝物庫がどこにあるかって言うと、

件の剣士が守っている城の地下。

しかし、
キャプテンシーマンと契約し、他の海賊に宝を奪われない「陸の宝物庫」の管理を任されていた一族は既に没落し、
引越しも既に終えていると。

もはや、
主人なき城を、剣士が定期的に掃除しにくる限りとなっております。



今回の敵は、
PCからドクロダイヤを奪い、
宝物庫の中身を再び回収しようとする、
どうやら既に闇に落ち永世を得ている「キャプテンシーマン」の手下。

宝の価値も意に介さずに、ただ主人の命令に従い続けている剣士をうまく操るなどして、
PCに差し向けようとしますが、

最終的には、
「宝そのものには興味はないが、宝物庫をとにかく守る」ことに傾倒する剣士さんとは
むしろPCのほうが利害が一致し、
共闘できることになります。
特に戦う理由のなかった私も、財宝と引き換えに戦闘に参加することになります。
報酬はドクロダイヤそのもの!
奪われる事は論外だけど、「正当な報酬として財宝を支払う」ことは許されているんだってさ。


シーマンの魔の手は退けましたが、
親玉にはまだ至っておりません。しばらくつづくのかしら。





エンディングにて、
実は剣士さんの主人、
宝物の管理人さんは既に亡くなっていることがわかります。
では、彼は何に、何のために仕えていたのか。

剣士さんいわく、「やめ時がわからなくなっていた、というのはある」そうで、
彼に、新しい生きる目的を与えることが、隠しクエストとして設定されていたりしました。
団長がその城買うから、しばらくはそこの管理人やっててくれ。
なあに、オレは死んだ後まで守り続けろなんて無茶は言わないからさ。


彼の曰く、
主人が死んでいようと、魔神であったとしても、仕えることに何か関係があるのか?という言葉を戴いて、
団長も少し考えます。



どれほどあくどい暮らしをしても、
邪悪に染まった行いをしても、
人間の尊厳を失っても、

オレたち聖痕者は、闇の眷属や殺戮者を殺して贖罪すれば、天国に行けるキレイな魂に戻れるって寸法だ。

「後で懺悔すれば大丈夫です」、これが罪人が持つべき信仰だ。

だから、殺せるときが来たら奥様を殺さなきゃいけないのは当然として、


今は殺せない。火力が足りない。

じゃあどうする?殺戮者を殺す仕事をしてないときのオレはどんな暮らしをしてた?
うん、奥様の下で裏稼業だ。


尊厳なんぞ、後で回復すればいいってのなら、

殺しだろうが、奴隷業だろうが、ヤクの取引だろうが、
魔神と一緒に暮らしてようが、全部同じ、ただの稼業だ。

後で殺せば、穢れは落とせる。そのときに躊躇わなければいい。



なにより、

このドクロダイヤ、

始めてみたとき、まず頭に思い浮かんだのが、
「これ奥様に見せたら、どんな顔すんだろうな」
だったもんなぁ。




オチ

団長「ただいまぁ。何してらっしゃるんですか」
奥様「いまねぇ、あなたに送る刺客選んでんのよ。ううんこいつら差し向けてあとでボリヴァドゥスに借り作りたくないしなぁどうしよう」
団長「おお、お疲れ様です。おかげで尊厳稼がせてもらってますわ。」
奥様「和解しに来た?」
団長「や、いずれ殺すことには変わりないんですが。殺すまでは、どこで何してても一緒かなって。」
奥様「フフ、あなたらしいけど、それでおめおめ出戻ることが許されると思う?」
団長「そこでですね。いいものもって来ましたよ、超でかいダイヤ」
奥様「バルカンの頭蓋!」
団長「戻れるかはともかく、これを奥様にどうしても、見せたくってねぇ。」
奥様「ああ、これならわが主上もお喜びになるでしょう!すばらしい輝きだわ……もっと近くで見せてちょうだいな!」


アクアの秘技によって、プルッツフォン・ポイントを正確に殴打されていた「バルカンの頭蓋」は、
その瞬間、弾けとんだ勢いそのままに、世界で一番硬い散弾と化し、
ロート・スタンベルク夫人の顔面に襲い掛かるのである。
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