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2013年04月27日19:52

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ブルーフィルムをデータ化せよ。

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祖父の代からのコレクションがある犬神図書館で、日々劣化が進むVHSのデータ化以上に最優先してやらなければならないメディアがある。
ブルーフィルムである。
祖父が熱心に蒐集していた。伝法院通りの某所の二階のお座敷にみんなで集まって、ひそひそ、こそこそ、かさかさと息を潜めつつ、スクリーンに映し出される男女のカラミを鑑賞する秘密の会合を催していたことが日記に書かれてある。
私は私で別件にて鑑賞したことがあるが、八ミリフィルム特有の、ザラザラした映り具合が非常に詩的で、微塵もエロを感じなかったことを覚えている。しかもブツがサウンド八ミリの時代ではなかったので、全編これ無音なのである。つまり、喘ぎ声もうめき声、叫び声にいたるまでなーんにも聞こえないフィルムを凝視しつつ、それなりに経験のあるオッサンたちは脳内で補完しながら心のなかで鎌首をもたげようと躍起になっていたわけであった。
だから、晩年の祖父が私のAVコレクションを初めて見た時、「あからさますぎてコーフンしねえな」と吐き捨てたのもワカる。
エロの愉しみ方にも上品、下品はあるのだ。

ブルーフィルムの至上の名作はあちこちで報告されているように、「風立ちぬ」である。

あまりにも名作なので、後年実相時昭雄監督の手でAV化されたくらいだ。オリジナルの作り手の伊集院氏もクレジットに入った意欲作で、私の大好きな巨乳AV女優のひとり、舞坂ゆい主演というのもあって、秘蔵コレクションとして秘匿し続けている。
こちらはすでにデータ化してあるが、オリジナルのブルーフィルムはまだである。

かつてブルーフィルムに出演したことがあるという女性からイロイロお話を伺ったことがあるが、「撮られた当時は恥ずかしくてたまらなくって死んでしまいたいくらいだったけど、出来上がったのを見たらハッキリ映ってなくってちょっとガッカリしちゃったわねえ」と述懐していたのが印象的であった。

こんにち、アソコの奥深く、子宮の入り口まで丸見えのご時世からすれば、ほんとうに想像出来ないくらいの情を感じる。

女をモノとしてしか見られぬ媒体より、女を崇拝する媒体のブルーフィルム。その奥深さはぜひみなさんと共有したい。
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