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2013年02月26日19:53

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処女をこじらせると癌になる。 ��

処女をこじらせると癌になる。 ��

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処女をこじらせると癌になる。 ��

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待ちに待ったお泊まり会。この日、あたしはやってやる。バニラのリップクリーム、ママから黙って借りた香水、この日のために買っておいた勝負下着。マミちんも同様で気合いを入れていた。まずコンドームを一箱。「持ってきた?」とマミちん。「忘れた。そうか、そうだよね。ひとつちょうだい?」「いいわよ、でもひとつだけで足りる?」飢えたメスガキがここに二匹。

ヤル気マンマンのあたしたちを迎えたのは怒濤のようなパンクの嵐。





















すっかりムチューになり、出前ピザを貪りながらスマホにガンガン入れてたら夜中の二時半になっていた。説明し続けていた犬神先生は畳の上に座布団を丸めて枕にして寝入っていた。

「しくったわ」とマミちん。「かと言って血圧にかかわるご病気だから無理に起こせないし・・・かと言って」とちらりとあたしを見て、「二人で勝手にまたがるわけにはいかないし・・・」と消え入るように呟く。
「しょうがないね、音楽をいっぱいちょうだいしたし、今日のところはこれで・・・」とマミちんが言うところをあたしは手で制し、「先生を枕にして寝ようよ、布団をこっちに引っ張ってきてさ・・・」と囁いた。すぐさま合意。あたしたちは着けるはずだった勝負下着とリップクリーム、香水、そしてコンドームの箱を東京ディズニーランドのクッキーの空き缶に入れて、本棚のてっぺんに隠すと、まっぱだかで毛布にくるまってトトロのような先生のおなかに頭をのっけて二人仲良くおねんねした。

そうして見た夢は今まで見たことのない世界。

後で知ったことだが、先生のカラダを枕にして眠るのを「西郷眠り」というのだそうだ。犬神図書館に通い詰める子供たち、あたしたちも含めて犬神チルドレンのほとんどが経験している・・・西郷隆盛の亡骸に弟子たちがすがって一晩過ごしたという逸話を元にしたもので、犬神先生の大きなカラダは不思議な、不思議な、とても不思議な世界を見せてくれた・・・

マミちんは大観衆を前に「好き好き大好き、愛してるって言わなきゃ殺す!」と熱唱している夢を見たという。あたしは頭が燃えさかる真っ白な巨人と出会い、大きな手で向こうへ行け!と天国を指し示されたけれど、地獄の方が面白そうだったんでわざわざそっちへ向かう夢を見た。だって天国は真っ白に光り輝くだけで飽き飽きしそうだったから。天国は遠きにありて想ふもの、そしてミダラに歌ふもの。

そこはあたしの居場所じゃない。神に命令されたってあたしはあたしの居場所くらい自分で決める。

朝起きた時、あたしたちはいつの間にか座布団を枕にして寝ていた。先生が作ってくれたパン粥を食べて、パンクロックの続きを堪能して、上機嫌で帰った。

AKBとゴールデンボンバーしか話題にしないクラスメイトたち。それしかクチにできないのを見ていると、北朝鮮とかわんないじゃんって思う。てめーで聴きたいオトくらい、てめーで選びやがれってんだよ。まあ、そうゆうあたしもキッカケってやつがなけりゃ北朝鮮してたんだけどね。あたしのスマホはスターリンの「虫」を歌っている。

気味の悪いヤツだな
胸をつかまないでくれ
おまえなんて知らない
どこかへ飛んでけ
虫になったらよろしく
骨までひからびた
もっともっともっと奥へ
嫌になったよ
おまえなんて知らない
虫になったらよろしく
きっとおまえが死んだんだ
死・ん・だ ……
笑うことさえ出来ないか
おまえなんて知らない


わーらうことしかできないかー・・・あたしの渇いた日常はすっかりヌレヌレ、澱んだ現実はカサカサに乾燥してヒビ割れ、さらさらと崩れ落ち、無垢な超現実が現れる・・・

久しぶりにミツオ、M男のカオを見たら、ギターを始めたというから、へー、何を弾くのと聞いたらジミー・ヘンドリックスときやがった。とっくの昔に犬神図書館で聴きまくっていたから、あんたにあんなテクできんの、やめときなアホタレと言ったら、聴いたことあんのかよてめーと言い返してきた。あたしは黙ってスマホに入れた「ヴードゥー・チャイル」をスピーカーで聴かせた。
「なんでおめーがそんなの聴いてんだ?」
「あんたの知ったこっちゃない、ジミヘンジミヘン言やカッコがつくと思ってるノータリンは夢んなかでジミヘンのケツでも掘ってな、バーカ!」

あたしのスマホは犬神図書館につながっている。犬神図書館は犬神先生とつながっている。犬神先生とあたしはつながっている。あたしはマミちんとつながっている。マミちんはスマホで毎日奇形児の「ヘレンケラーの憂鬱」を聴いている。

どうしてオマエは狂っちまったの医者から貰ったクスリのせいか
自分の心にタガを嵌め込んで身動きできないフリしているだけ

どうしてオマエは何も言わない過去に背負った些細な傷か
弱いフリして助けを求め気に食わなければ喚きだす

どうしてオマエはいつも笑ってる何かにすがって忘れるためか
むき出しにできる感情を殺し気狂いのフリに酔いしれている

どうしてオマエは眼を開かない責任逃れの浅知恵か
眠ったまんまの瞼の後ろで目玉がギョロギョロ動いてる

どうしてオマエはアソコを起ててヨダレを垂らして白目を剥くの
ビラビラが絡む空洞の中に突っ込みたくてウズウズしてる

どうしてオマエは嘘に溺れるの張りぼて世間に背を向けるためか
素敵な戯言傍らに並べニヤニヤしながら涙を流す

どうしてオマエはオマエのままで去り行く日々に冒されているの
不毛な未来に脅かされて糞を垂れ流す年寄りのように

どうしてオマエは心を壊し迷宮の闇を転げ落ちるの
一人遊びのタダレタ夜にまともな思考を破壊していく

どうしてオマエは狂っちまったの医者から貰ったクスリのせいか
自分の心にタガを嵌め込んで身動きできないフリしているだけ


くだらない人生を真っ正直にくだらないと言える。
なんて健全な青春。
あたしはタバコのケムリがダイッキライなんで、代わりにグミをもぐもぐして、タバコを吸うようにふーっと息を吐き出し、カオを空に向けた。
なぜだか溢れる涙が下に流れ落ちないように。
いつになったらおまんこにカッタイちんぽこをお迎えできるのかな。

ああ、なんて健全な青春。
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