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2013年01月02日15:13

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あけおめあけおめ

ことよろことよろ。


でも去年の話をする。


30日日曜日にはBoA、悪太郎氏GM。



レギュレーションに斬新なアクセントをつけて
年末のシメになったシナリオ、
戦闘が四時間続いた(非予定)という連休ならではのタイムスケジュールでございました。



レギュレーションの変更は、主にクエスト周りについて。

・クエストによる追加経験点が、最大値である5を超えて7・8点用意される
・でも、最終的な経験点上限を突破はしない。5点まで。
・かわりに、オーバーしたクエスト経験点分だけ、尊厳値回復判定でのD20の数を増やして良い


と言う扱い。
どれだけ仕事しても経験点が大幅に増えたりはしないが、
D特技を使ってでも、シナリオに対して頑張った!という行為が無駄というかマイナスにならないようになり、

また
高経験点帯のキャラクターがある程度本気で取り組む敵が、
魔神関係ばかりになりがち(普通に奇跡を持ってるだけの殺戮者ではバランスを取りきれなくなりがち)
という状態の打破を狙ったものです。


加えて

・シナリオ開始時に発表されるクエストは、「シナリオに積極的かつ能動的に参加する」3点

という。


GMいわく「基本的にPCにとって他人事のシナリオになっちゃったので」との事でしたが、

GM自身が、根っこのほうでは
PLがシナリオに積極的に参加するなんてのは当たり前のこと、
或いは
本来GM側からもPL側からも普通にやってたシナリオへのモチベーション確保をなんでクエストなんて名前で(ry
系の思想を持つ
古参ゲーマーな部分を持つ人でもあるので

ある意味でアンチテーゼとしてよく機能したようです。

こういうとこうまいよなあ悪太郎さんは…。

普段否定派の人間が「肯定する形でやってみる」時の、参加した肯定派・否定派双方の反応と、
普段から肯定派の人間が「肯定する形でやってみる」時の、参加した肯定派・否定派双方の反応、
受け入れられやすさという点で見れば(ry



他人事なシナリオと言われはしましたが、
ふたを開ければ
3つのハンドアウト中2つが依頼型で
1つはNPCの行動を見ていると不安な要素が浮き上がってくるよー
という
まあなんだ

ヒロイン・組織依頼・フリー依頼
みたいな、

へんな言い方すると
オーソドックスなFEARゲーハンドアウトだったような気も。


PC1の私の友人である
ある若い領主が、
「疎まれて捨てられた者たちの森」
(……まあ有体に言って、先天・後天とわず障碍を得てしまった人々が捨てられたり逃げ込んだりする場所。中世ヨーロッパモデルの世界観ですから、”子返し”出来なかった親ごさんとかの苦慮の選択も含まれるのでしょうが、物理的にも社会的にもそういう人々が「生きる力がない」時代でもありました)
を保有しており、
ソコに住む者達を「闇の眷属」であるとして、
タカ派の大司教とともに
定期的に「狩り」を行っている……
という恐ろしい事案に対し、

領主との親交を深めるために詳細を知らず狩りに参加し、あわや自分の手を、血に染めさせられかけた商人の悩みと選択を聞き届け、協力する聖職者のPC2、

その森の奥に住む「領主と瓜二つの何者か」が行おうとしているあるテロに、
外注武力組織の一員として駆り出された少女が、治療中の患者であり、すぐ連れ戻さないといけないという依頼を医者から頼まれるPC3.



……差別などが今よりずっと強い、古い時代のことですから、
とりわけ貴族階級などで、
「双子である」ということが既に不吉であり、一方は例えば「悪魔の子」として捨てられるとか、
そうした男児が生まれるまで、世継ぎにならない女ばかり産んだ女性が「呪われている」と言われて、そうした差別の気運が高まったり。
こういう事例がザラにあった時代において、



しかし、魔術の専門家が見ても、
森に住む人々は「闇の眷属ではない」のです。


では、何故こんなことをやっているのか。

……現領主の双子として生まれた男が、森で暮らしていること。

……タカ派として各地に名が知られつつあり、ともすれば煙たがられることさえある大司教は、
既にヤク付けにされて、「闇を払うスペシャリスト」という看板を付けられたお飾りと化していること。

……現領主は、実は3年前に「森の兄弟」と入れ替わり、その立場をすべて奪った者であること。

……今森にすむ、「自分に全てを奪われた男」が、復讐と奪還を志していること。


……双子の父が、極端な男尊女卑思想者であり、女しか生まない妻を魔女として処断し、挙句双子の男児を産ませた相手は、自分の娘であったこと。また、双子を産んだことでその娘をすら呪い”森”に追放したこと。

……その非道に対して、父はとうとうある男によって「半殺し」の憂き目にあい、そして、双子の一方の手に掛かって止めを刺されたこと。



もう一方の双子は、

父殺しのときも、
父の代の頃に大司教がヤク付けにされて、この地から離れられなくなったときも、
……とうとう今、「人間狩り」を開催するときすらも、

自分自身の手では、何一つ行っていないこと、


誰かにやらせて、それを見るのが、人生において得られる唯一の興味ごとであること。


そんなことが判ってきます。




幾度もの、幾人もの「不具者の死」という現象から偶さか得られた多くの聖痕を引っさげ、
自分の全てを取り戻しにくる男。
彼こそが今回の殺戮者でしたが、



「何もやってない方」は、

それだけの非道な現象を、ごく消極的に運営していながら、

何もやっていないので、
殺戮者どころか聖痕の一つももってないのです。


だって、
「自分の力を高めたい」とかそういう
力におぼれる類の欲を、心の底から持っていないのですから。



PC1だった私は
「政治のための政治」みたいなものを肯定する没落貴族なので、
彼を強くは否定しませんでした。
貴族を否定し、弾劾するのは民衆のする仕事ですしね。

結果、PCたちが取った行動とて、
「殺戮者は殺すべし」という、差別的な行いではあります。

……「イイ殺戮者もいるよ!」みたいな、ゲーム目的から考えると、無自覚に本末転倒さをもったシナリオを作る人も多い昨今、
「殺戮者じゃなくても悪人はいるよ!」となるこっちもまた、それこそアンチテーゼとしては興味深いところでした。


いや、彼、悪人と呼べるほど悪人かも怪しいですが。
ホントに何もやってないんですもん。
「見ているだけ」。

逆にキリスト教圏、それもカルヴィニズム派生のアメリカみたいな価値観であればこそ、初めて彼を「悪」と呼べそうな気もします。



……

貴族同士の親交からイデオロギーについての対話、みたいなのが
PC1として出来たシーン群になるのだけど

キャラの性格の上っ面をなめあった程度、みたいになっちゃったねえ
なんてGMからフォロー(?)をいただいたのだけれど、

ああいう
「キャラクターの根っこを描写するタイミング」って、
どうやって作られるべきなんだろう。

私のほうからは、
なんていうかそういう「上っ面」でお終いになるのが目に見えたので
それを回避しようと思って
さっさと早い段階でネコを被るのを辞めたんだけど

向こうさんがベールを脱いだ感じも
ある程度はしたんだけど
それでも上っ面だったとGMが言うって事は、
まあ「狩りなどさせて、相手の反応を見て楽しむ」が生き様であるNPCである時点でお察し
というところでもありつつ
ふむん。



ちょっと前の翡翠丸氏のダブルクロスなんてのも
こっち向いてくれないNPCの例としては顕著だったので
似た議論も出たけど、

このキャラはこういう風なコなんだよ!って
描写する「為のシーン」を
GMとして、予定・用意する意義と言うものも、
FEARゲーにおいては需要を持ちそうなんだけど

ふむん。
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