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2012年09月12日16:40

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ブラックな笑いは進化する。久米田康治 「さよなら絶望先生」

ずっと昔の話、私が17歳のピチピチの高校生の頃、クラスメイトのなかに「本棚で性格が分かる」を信条としている女の子がいて、夏休みの自由研究のレポートに協力する形で、犬神図書館の原型たる書庫部屋(当時はそう読んでいた)を、徒党を組んでチャリで乗りつけた女の子たちに披露した。

その結果、お化けとエロ本しかない、従ってド根暗、と決めつけられてしまった。

もっとも、彼女たちが読める本はそれしかなかったから、私の印象がそうなってしまったのも仕方がない。その評価に、読書仲間の親友は激しく憤慨したものだ。落語と駄洒落の本があんなにたくさん並んでいるのが目に入らなかったのか、と。そして彼は根本的にお笑いが大好きな明るい性格なんだ、と私からすれば根暗以上に突拍子もないことを言い出した。

正解は、根暗でお笑いが大好きな人間なのである。要はシニカルな笑いを何よりも好む皮肉屋というわけだった。でも誰彼かまわずに皮肉をこいてると、単なるイヤなやつだから、そのへんは失敗を重ねて、なるべく私よりイヤなやつに限って皮肉ることにしていた。

昨日の日記に書いたナンセンスも笑いのセンスを磨くのに大きな役割を果たしたが、小学生の時に読んだジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」と「桶物語」が決定的だったと思っている。それと木馬亭で唇を読みながら親しんだ落語、漫才も成長を助ける栄養分になった。

昨日、私が大人の笑いに初めて触れたのは砂川しげひさ先生であると書いた。それでは現在、私が笑える作品として読み親しんでいるのは何か。
アニメも絶賛放映中の「じょしらく」である。
知らない方は「けいおん!」の二番煎じの萌え作品と決めつけているようだが、原作は「さよなら絶望先生」の久米田康治先生である。基本的にヤバいネタ満載なのだ。

いまだに「さよなら絶望先生」を知らない方々は、あだち充しか読んだことのないうすっぺらなマンガ読みだけなので、以下に紹介する記念すべき第一話を読んで驚くといい。

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「さよなら絶望先生」 Wiki

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%88%E3%81%AA%E3%82%89%E7%B5%B6%E6%9C%9B%E5%85%88%E7%94%9F

「久米田康治」 Wiki

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E7%B1%B3%E7%94%B0%E5%BA%B7%E6%B2%BB

「じょしらく」も絵柄が萌え系になっただけで、内容は相変わらずのブラックさである。

思えば。

私はリアルタイムでサンデーにて久米田先生の「行け!!南国アイスホッケー部」を読んでいたのだが、絵が好みではなかったし、つまんなかった。作風も途中で変わって、読者にコビやがってと蔑んだ。その後にながいけん先生の「神聖モテモテ王国」が始まって、こちらは大爆笑ものだったのだが、そのあいだ、久米田先生は文字通り、化けた。

何があったのかは知らないが、「さよなら絶望先生」で現在に至る作風が完成されたと見ている。絵も紆余曲折あって、ピシッと落ち着いた感があって、私の好みになった。

私が面白い、面白いというので、周囲も「じょしらく」を読んだり、観たりしているのだが、「さよなら絶望先生」もこの機会に一気読みすることをオススメする。最近最終回を迎えたので、単行本にして全三十巻。



アニメでは「魔法少女まどか☆マギカ」でその名を知らしめた劇団イヌカレーも参加していて、こちらも見ごたえたっぷりだ。


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