カメラが観た？

ツァイスイコンセミネター、
祖父が上海で購入して、以後、昭和40年頃まで祖父の家で使われていた物だ。
昭和50年頃に私が譲り受け、半ば写真撮影練習用に時々使用してきました。

先の大戦中、祖父は二度出征して生還しました。
開戦時、既に内科医として病院勤務に就き結婚して子供もいた祖父は軍医に徴用され、上海の病院で主に軍人の治療に当たっていた模様だ。

カメラは当時の金額で100円だった。
下手な大卒エリートサラリーマン、キャリア官僚の初任月給を上回る!?金額だ。

私に直接話してくれたコトは僅かだが、戦時下故の、ヤバヤバの物事も色々目撃した模様だ。
ヤバヤバの話は祖父の長女である母から散々聞かされた。
まあ、時々メディアに流れる軍医・衛生兵経験者達がコッソリ教えてくれる内容だ。

小学生時代の夏休み、祖父宅に家族で滞在したコトが多かった。
祖父の机で夏休みの宿題の一部をやった思い出もある。ある日、机の引き出しから何やら重量感のあるロケット型の小さな物体を発見した。
実弾！だった。

従軍時に支給された拳銃は戦後、警察だかを通して役所に返還したハズだったが、実弾が何故か残っていた模様だ。
戦争の爪跡を微かに感じたものだ。


中学生頃に古いカメラを発見して、ねだったら即答でオッケー！
120版フィルムだから、いまだに使用可能！
まあ、祖父宅の古いアルバムを見ても、戦後の平和な家族や旅行の写真しか載っていなかったが・・・。

大陸でも撮影に使われたハズのカメラのレンズは何を見てきたのだろうか？
祖父は1984年、母は1998年に他界、遺品としてカメラが残っている、
フィルムが入っていて、撮影スタンバイだ・・・。


／終戦記念日 元兵士100人の証言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2120344&media_id=2