あのブログが、事情あって閉鎖されてしまってから
ほぼ一年になるだろう。。。
あのブログは、
一兆個に達すると言われる世界中のwebサイトの中で
五本の指に入るほど、大好きなサイトだった
それは、社会系ブログ。
いくつか海外国で働いたブログ主さんが、
いかに日本の労働環境がひどいか、
いかに日本の労働観が奇妙奇天烈か、
を、鋭くえぐったブログだった。
似たようなブログはたくさんあるが、
このブログの人気は、ダントツであったようだ
ブログではかなりの毒舌だったが、
メールで話すと、とてもよい方だったのが印象的でもある。
そのブログで、キーワードとなっていたのが、
「job is shit!」という言葉
以下、印象的だった文章を思い出して、引用してみる。
(記憶違い等により、少し原文と変わってるかもしれないが)
ちなみに数えてみると、
「クソ(shit)」という単語が12回も登場している(笑)。
■■■■■■■■■(引用)■■■■■■■■■
基本的に大抵の仕事ってクソなんだよな。
もうこれは否定のしようがない。
日本で働こうが海外で働こうが、日系だろうが外資だろうが、
どんな職種であろうがクソはクソ。
仕事の性質そのものが楽しめる仕事なんてまあ滅多にないだろ?
日本の典型的なクソ会社と海外の会社で何か違う点があるとすれば、
それは「仕事そのもの以外」の部分だと思う。
日本ではクソ仕事はクソ労働環境で行われる。
長時間労働で、ろくに休みも取れず、度々怒鳴られながら、
プレッシャー下に置かれ、ストレスで追い込まれながら、
数々の理不尽にひたすら耐えて、
「我慢料」という名の給料を貰うのが日本流。
俺が思うに、海外では
仕事そのものはクソだって認識する事から始まってると思う。
仕事はクソだ。それはどうしようもない。
じゃあ、どうすればそのクソと少しでも快適に付き合って行けるのか?って感じ。
だからこそせめて社員が気持ち良くクソ仕事をできるようにと、
仕事は定時キッカリで終わりにして、有給などの休みもしっかり与えて、
勤務時間内で(←ここ大事)気分転換のイベントを行ったりして
「クソな事をなるべくクソだと思わずに
社員が気分良く働けるようにする企業努力」をしているんだと思う。
■■■■■■■■(引用ここまで)■■■■■■■■■■
「仕事はクソ」という言い方に、いたく感銘を受けた
というのも、
日本では「仕事は神聖なるもの」だと信じられてるから。
仕事を粗末に扱えば、
イスラム圏で姦通罪を犯したのと同じような目で見られる。
まして、クソ呼ばわりした日にや……(笑)。
誰もが口を噤んでいたことをズバッと言う、
裸の王様に向かって「王様は裸だ」と指摘する、
あるいは「王様の耳はロバの耳だ」と指摘するような、
そんなところが、とても気持ちがいい
日本で一番恐ろしいことは、「仕事」が
ときとして人命より優先されてしまうことだろう。
(「過労死(karoshi)」が国際語となったり、
家族が万が一というときにも仕事が休めなかったりとか)。
そんなときにも、
「job is shit!」という言葉を思い出したい。
『健康や家族にも優先する仕事なんて、この世にひとつもない
』
というのも、あのブログのキーワードだった。
自分もこの言い回しが気に入って、
どこかに書いたことがある気がする。
あるいは、こんなふうに言い換えることもできよう。
日本では、仕事は「できて当然、やって当たり前」。
だから、がんばっても「それが当たり前だろ」と一蹴される。
そんな環境下でやる気を出せなんて、
目を開けたままくしゃみをしろというのと同じくらい難しい
一方、多くの海外国では、
「さぼって当然、いいかげんにやって当たり前」
という前提から始まっているような印象を受ける。
だから、そこそこまじめにやっただけで
「えらい!」と評価され、
モチベーションも当然上がるというわけだ
日本でもこんな話がある。
何年も引きこもっていた人が
しぶしぶ、ボランティア的に農作業をしていたら、
「お前はよく働いてえらいなあ」
と、農家のおじいちゃんにほめられ、
それをきっかけに立ち直ったという。
現代日本に不足しているのは、
「さぼって当然」、みたいな感覚でないだろうか。
ほんの少しでもがんばったら、1ミリでも進歩があったら
それは賞賛すべきなのではなかろうか。
「100%できているのが当たり前」
「最後までやり遂げられないなら、やるな!」
なんていうのは、ほぼ暴言だと思う
世の中には、「仕事が楽しい」という恵まれた人もいるだろう。
自分も、幸い仕事は好きなほうである。
(お世辞にも働き者とは呼べないだろうがw。。。)
だが、そんな自分でも、
「大声で何かを叫びましょう」みたいなイベントがあったら、
あの人気ブロガーさんに代わって、叫びたい。
「job is shit!!!!!」と…………。
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