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2012年08月08日10:45

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ディスコミュによる悲劇というテンプレ

土曜日はネクロニカ、私GM。PCがネクロマンサーだった可能性が捨てきれねえの巻き。
日曜日はBoA、ごぜん氏GM。貴族は臣下の願いを叶えるための生き物ですよ、姫様の巻き。


とりあえずネクロニカはシナリオ作るのがラクです。

データをレジュメに揃える手間がちょっとかかりますが、
当日以前の早めの段階でPCに記憶の欠片を決めさせて提出してもらえれば
ストーリーの骨子のタネは出揃っちゃう。

元ネタ(恐らく)ナシのシナリオは久しぶりでしたが
正直PCたちが持ち寄った設定自体が既に元ネタ。


各PCの記憶の欠片は以下。

1「血の宴」「兄」
2「切り傷」「孤立」
3「葬儀」「遊園地」
4「翼を」「窓から」
5「手術台」「ケーキ」
6「物語」「死後の世界」

滅んだ世界でゾンビ少女やるゲームであり、上記は彼女らの持つわずかな生前の記憶。


ひとまず
「彼女たちはなぜゾンビなどに成って膿んだ永生を享受せねばならんのか」
というのがオーソドックスなシナリオの流れになりますし
今回翡翠丸氏以外は一年生5人(つうかPC6人ておい)ですので
ひねったシナリオやってもしょうがねえ。


というより
既に上がった記憶の欠片だけで
そのまんま妄想が完成できるレベルなので
大きなウラを作る必要がないように見えます。



結局

「戦争でみんな死んじゃうから、キミと滅んだ後の世界でも永遠に生きていこう」と
”誰かと”約束した
PC1の「お兄ちゃん」による、
高校生が独学で学んだ、つたない、故に献体をアホほど必要としたネクロマンシーが
学校一個巻き込んだ死亡・行方不明事件を引き起こしていた。

というのが背景で、

1・2・4あたりの、肉親だったり、甘い言葉でコロっといきそうな人達は
みんな彼に恋して「その体をゾンビに変えられることに了承した」娘達。
他は
「戦争で滅ぶ前から同級生が何人も死ぬ事件が起きてるんだが(葬儀)」
「私死んだはずなのに誰かの声で無理やり目覚めさせられた(死後の世界)」
手術台はもう言わずもがな

お兄ちゃんが頭おかしいことを思い出し得る娘達。


生前はお兄ちゃんの彼女さんだった「失敗作」つきのゾンビクイーンさんの言葉で
「ここに集まった人は、××のための最後のパーツとして使われるために集まったのよ。××とは私(←もちろん無根拠)。
さあ、今夜は彼がよみがえる夜。その前にきれいにしなくっちゃ。みんなのパーツを私に頂戴?」

PCの3人ほどは
「こいつのいってることは間違ってる、××というのは自分のことだ」と確信したりしている中

とりあえずゾンビこねてブッチャー作る以外の行動宣言をしないゾンビクイーンさんやらその他
悪意60点分(!)の敵と戦闘し、
とうとうゾンビを失ったクイーンさんが「狂気の歌」を歌い始めたために
狂気度をためていく皆。

みんなブッチャーなんか先殴りしたってあんまりいいことないぜw

まあクイーンさんがそんな危険火力持ってるとも思わないでしょうが



叩き壊したクイーンさんがそれでもすがり付く「お兄ちゃん」の浮かぶ水槽に

PCたちも近寄り
(「彼を起こし、共に生きる(?)」「彼を壊す」のカルマを提示済み)

「××が誰なのかもそうだし、なんにしても彼から真相を聞かなきゃ」と
自分を納得させるおためごかしを吐きながら妹さんが彼を抱き起こそうとすると

その体は豆腐のように崩れてしまいました。

水槽の側にはメモが一枚。
「我が死霊術を一端を学び終えたことを認めます。愛らしいあなたに寵愛を。”兄”君へ。NCより。」


ちょっと分かりにくかったみたいですが、
まあ
「高校生に死霊術教えて、事件を起こさせた人間がいたようだが、それダレだよ」
「お兄ちゃんは”誰か”と一緒に起きる約束をしたようだけど、どうも最初から叶わない予定だったようだよ」
ということでした。
ネクロマンサーはお兄ちゃんではなく、彼ももてあそばれたサヴァントの一人…いや、ソレですらない豆腐になっていたというような。


翡翠丸氏のコメント。


「で、NCは、今回の話のネクロマンサーはPCの誰だと思います?」


そ、そうですね。妹さんだと臭すぎますかね。
死後の世界がどうとかいってたヤツすごい怪しいですね。


主張できる自分の記憶や人生経験が無い。
そんなゾンビたちのディスコミュニケーションによる
疑心暗鬼シナリオ。みたいな印象になってしまった。
だー。





日曜日は久しぶりにごぜん氏のシナリオ。

にて、久しぶりにはじめてBoAで(2ndのころ)作成したキャラをやる機会に恵まれました。
赤毛のケリー、カルディナリア。
うちのキャラの中で一番分かりやすい正義感で、分かりやすい武闘派で、
なのに入れるシナリオがあまり多くありません。
ふしぎ。
今回は「呪いで笑えなくなった姫様」の護衛という
ヒロイン、金持ちの依頼、護る、と大変オーソドックスなハンドアウトがあったからね!


用意されたNPCが
みんな相手のことを慮って
例えば巻き込むまいと、迷惑をかけまいと
何も言わずに自分の信じる「誰かのため」を遂行しようとして
そんなディスコミュニケーションが、簡単にすれ違いを産み
亀裂は大きくなり
悲劇が起きるという

…コレだけ聞くとひぐらしだな!



ブレダの再興には
今のガイリングの弱弱しさはとても頼れるものではなく
選定公会議とか待たずにウニオンあたりに武力交渉をして
単身では勝てないまでも諸侯の戦意高揚を促し
そこから一気に…


みたいな事をたたき上げのある一地方の将軍が画策しているんですが
そのために魔神ボリヴァドゥスの力を借りており

そんなこと知らない彼の使える姫は彼を英雄と信じきっており、彼の行いを励ます

そんな姫の笑顔に決心の鈍る将軍の為に、女性部下が独断かつ半分嫉妬交じりで「姫から笑顔を奪う」呪いを彼女にかけており

魔神の関与など知りもしないものの、将軍が闇に落ち行くことを懸念する将軍の親友は、将軍の殺害を、苦渋の選択としてPCに命じる。

そのあらゆる行いは、姫の父である領主の知るところではない。


誰も相手が何してるか、あるいは何を思ってるか知らないし
それを知る前に、手ずから何かしようとしてるわけですね。



「一人で考えたとき、どうしようもない、あるいは”コレしか方法が無い”と思ってしまいそうなときは、まず必ず『相談』してください、誰かに」
なんて竜騎士の人は言ってましたが
正にこれですね。

相談相手に受け入れてもらう自信が無かったり、
言う価値を(勝手に低く断じて)感じてなかったりすると、
袋小路にはまっていくという例のお話。


結局
「王にも親友にも、国の誰にも相談しなかった将軍」
「将軍に相談してもらえなかったし、様子がおかしくても何も聞かなかった姫」
「将軍の理想の為に姫から笑顔を奪い、むしろ心労を増やした部下」
「親友の真意、所業の精査を立場の問題から行えず、まず殺害を考えてしまった友人」

はっきり「相談相手がいない連中」による悲劇です。


自分のそうした矮小な考えを
あるいは否定してもらうためにする「相談」という意義が本来大きいのですが、

慣用句じゃないですが
「背中を押してもらいたがっている」とか「答えはもう自分の中にあって、聞いてもらいたいだけじゃないのか」
なんて言葉もよく横行します。

逆に言うと、

「否定されるかもしれないから相談しない」と言う心理が
ある程度相談そのものを発生させまいとする逆モチベーションに成りえてしまうことは往々にしてあって、

殊更に上司と部下、なんて付き合いをする間柄であれば
そうした「相手の弱い心理」は当然織り込み済みで人間関係を構築していきたいところ。

「姫は、『彼がそんなことをするはずありません』というに違いない」
「実際に目の当たりにするまで、王や諸侯は口だけで反対するに決まっている」
「将軍は、部下が姫から笑顔を奪ったなんて聞いたらどれほど怒るだろう」

こうした思いから「相談しにくい」という考えをもたれた時点で、
例えば「上司」としてはこう…残念なものになってしまうわけです。

「相談しない部下」以上に、
「相談してもらえない上司」という残念物質になってしまう。

結局、相手に与える印象だけでも
「この人は言った言葉を受け入れてくれる相手だ」というイメージが、

つまり「相談」を産み、悲劇の回避につながったはずなのに、



貴族のケリィは思ったり言ったりしたわけでした。




あ、
「みんな仲良く、暴力などナシで」という思想の姫様に
「武を持って今の地位にいる英雄様」という人物の価値付けをどう思うか
詳しく聞くのを忘れてた。

どうだったのかな。
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