mixiユーザー(id:1640816)
2012年08月02日19:30
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犬神マンガ地獄変 2012年版 �� 阿部洋一著「血潜り林檎と金魚鉢男」
「少女奇談まこら」で知られる阿部洋一先生の「血潜り林檎と金魚鉢男」。
久しぶりにマンガでしか表現出来ない“奇想”を見た。
アニメでも映画でも表現不可能の、マンガオンリーの世界。
それは「少女奇談まこら」でもかわいらしく、愉快に展開されていたのだが、「血潜り林檎と金魚鉢男」ではさらにグレードアップしている。
吸血鬼である金魚鉢男(頭の部分が金魚鉢になっている)に穴をあけられて、そこから金魚毒を仕込まれ、それが魂血を吸って大きくなると増殖して全身に広がり、被害者は金魚に姿を変えてしまう・・・
それを救う(金魚すくいのすくいともひっかけている)のが新米血潜りのスクール水着姿の林檎。拳銃をあけられた穴にあてがって引き金を引くと、体内へと“潜れる”。そこで金魚毒をすくってしまえば、被害者を助けられる・・・
一体誰がこんなことを考えつくだろうか?
このぶっ飛んだ想像力をどこか懐かしい絵柄でヴィヴィッドに描きあげる表現力。これぞマンガの醍醐味であり真骨頂である。
電撃関連は萌え狙いと正直、なめていた。
それが「百合星人ナオコサン」で独特の世界をみせたkashmir先生で度胆を抜かれ、今度は阿部洋一先生の本作品でトドメを刺された。萌え狙いにあっても、マンガはマンガなのである。マンガとして素晴らしければ掲載雑誌は関係ない。
そのことを思い知らされた。
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